女神のチョンボで大変な事に

よっしい

第208話 人材集めは・・・・

イベッテとシビルは、人材確保と、道具集めに奔走していた。

イベッテは自分のギルド時代の伝手、王族としての交友を利用し、職人を探していた。

ある親方は・・・・

「ああ、独立したがってる奴らを何人か知ってるが・・・・奴ら独立資金がなくてな。こちとら弟子の面倒で手一杯だしなあ・・・・え?場と販路は用意できる?そうなのか?じゃあ弟子をひとり頼むか・・・・?」


「本当ですか?私の娘なのですが・・・腕はいいのよ、腕は。だけどあの娘・・・私の手伝いをすると言ってきかないのよ。店自体は上の娘が継ぐのだから、貴女は独立しなさいって言ってるんだけどね・・・・え?資金と販路、場も提供?ちょっと・・・・こっちへいらっしゃい・・・・」

「そんなうまい話があるか?え?イベッテ?あああああんた王様の娘っ子じゃないか・・・・え?この道具?作れないかって?なんだこれは・・・・む・・・無駄のない造り・・・・わかった、作ってやろうじゃねえか!」

「え?そりゃあ独立したいですよ?でもねえ・・・・お金がないんです・・・・どうしても独立したいから・・・・娼館で身を売って金を作ろうかって思ってたんですよ・・・・本当にこんないい条件で?すぐ行きます!」


イベッテの交渉は上手く纏まっているようだ・・・・

一方のシビルは・・・・


「ふん!ドワーフごときが、どうせできもしないくせに、断るとか笑止!」

「何だてめえエルフの分際で!これぐらい朝飯前だぜ!ドワーフにそんな口を聞いたのをすぐに後悔させてやらあ!」

「そんな事にはならん!あ、ドワーフだからなあ、道具のせいとか言って、できなかったのを逃げるなよ?」

「そっちこそ俺らに行けと言うぐらいだから、ここ以上の環境を本当に用意できるんだろうな?俺が向かった時に道具が無ければ、それ見た事かと王都中に言いふらしてやるぜ!」




「何だとエルフもう一度言ってみろ!弟子を腐らすだけだと!あいつらはこれから独立するところだったんだよ!」

「じゃあ私の所で仕事しても問題なかろう?」

「なんだと・・・?場と販路と金、全部用意できるだと?くそったれめ!いいぜ弟子を向かわせてやろうじゃねえか!もちろん、期限までに道具も含め揃わなければ、所詮はエルフと笑ってやるさ!」



「何ですか貴女いきなり人間如きがとか!人間だからって舐めてもらっちゃあ困るよ、エロフのくせに!」

「何がエロフだ!私は尊い存在のハイエルフだ!」

「は!エロフの気まぐれに何で付き合わなくっちゃいけないのさ?」


「ははは!できもしないのをエルフの気まぐれとか言って、ごまかすんだな!だから人間ってやつは・・・・」


「そこまで言うならやってやろうじゃないか!絶対後悔させてやるわよ!」


・・・・・・・シビルも職人の確保に成功したらしい・・・・

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