女神のチョンボで大変な事に

よっしい

第153話 焼肉パーティ?

お粥が出来上がってから数時間、屍のようになっていた冒険者達は、回復した。

みな自力で歩く事が出来ないほど衰弱していたが、今では普通に歩いている。

女性の中には料理を手伝ってくれる申し出をしてくれたり、洗い物を手伝ったりしてくれる人がいた。
有難い・・・・


そして今、”黒い奴”も呼んで、焼き肉と、俺特製ピッツァを焼いている。

何故か竈があるんだよ。

炭を取り出し、熱して焼く。

食欲の戻った野郎共も食べる食べる。

女性陣は、野菜スープを中心に、果物を美味しく召し上がっているようだ・・・・
華やかだし、上品。中には豪快な女性もいるが・・・・

何でこんなに違うんだ?

そうそう、バイソンのお肉、これがシンプルに焼くとめっちゃおいしい。

塩と胡椒のみ。後は鉄板でひたすら焼く。

ピッツァも、小麦粉を10キロ使ったのに、あっという間に消えた・・・・
こちらはソーセージと、バイソンの肉、野菜とをちりばめただけなのだが、窯の所為か美味しく出来上がった。
そう、窯もあるんだこれが。いったいこの建物何?

そして、コーヒータイムでくつろぎ、充分休んでから、此処に居たメンバーの話を聞く事にした。

今この場には、俺たち以外の冒険者が40人ほどいる。

結構多い。

女性の方が若干多いのだが、冒険者は男女同数ぐらいなんだろうか?

ここに居るほとんどは、初心者パーティか、低階層を狩場にしている冒険者。
1つだけ中階層を主戦場にしている中級パーティがいるのだが、
別経由でここに逃げたらしい。


もう彼らは数か月ダンジョンにいるらしい。

まあ普通は、一週間とか籠る事が多いそうだが、今回は想定外。

事の始まりは・・・・
やはり、魔物の異常な強さ。
本来深層階にいる魔物が低階層へ現れた事による、低レベル冒険者の被害。
そして一番の致命傷は・・・・ダンジョンの浅い階層に現れるはずのない深層階の強い魔物が低階層、それも最初の層で初心者冒険者を殺しまくり、その経験値が・・・・100倍・・・・のせいで、ありえないほど強くなってしまった事。

ミノタウロスキングがダンジョン入り口付近に陣取ってしまった事で、低レベル冒険者がダンジョンから脱出できなくなり、ダンジョンを出ようとした低レベル冒険者を、ミノタウロスキングが殺しまくるという悪循環。

そして・・・・やむを得ず、どんどん下の階へと逃げる冒険者たち。

さらに・・・・中階層にいた中級冒険者が、そろそろ地上に戻ろうかという時、大挙して低レベルの冒険者が押しかけてきて、巻き込まれ殺されるという・・・・最後は別ルートで地上へ戻ろうとしていたS級冒険者までもが、キングの餌食となった・・・・


とまあこんな感じらしい。

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