女神のチョンボで大変な事に

よっしい

第90話 拒否しようとしたが

・・・・どうする?
相手は権力者か・・・・
断ったらどう出てくるか・・・・

ここで素直に睾丸を渡せば、次々に無理難題を吹っ掛けてくるんじゃないか?
それとも、感謝され、優遇される?

うーん・・・・


「なあ、もし持っていたとして、渡せばまた次々と、無理難題を突き付けられるんじゃないのか?」

心配になってミゲルさんに聞いてみる。

「うーむ・・・・そのような事をするような国王陛下ではないのだがな・・・・むしろ、感謝されるんじゃないのか?そうだな、例えばだ、口田殿は30歳?31歳、ふむふむ、では、褒美として、国王陛下の娘か、王太子の娘を降嫁させるほどの感謝をしてくれるのではないかと、私などは思うのだがな。まあ、現実には姫はまだお若い・・・・国王陛下の娘、つまり王女様を口田殿の元に嫁がせる事になるだろう。」

・・・なんだと!すると、今まで黙っていた3人がざわつく。

「ミゲルさん、ちょっと待って下さいませんか?アイテムひとつで、娘を見知らぬ人間に嫁がせる事など本当にあるのですか?」

せつが勢い込んで聞いてくる。


「お・・・・おう、別嬪の嬢ちゃん、あるんだよこれが。国王陛下の家系は、何故か男児を授かりにくいのだ。だから姫がたくさん産まれる事になる。王族の姫だ・・・・他国の王子に嫁がせるか、有力な臣下に降嫁させる事になるのが一般的だな。」

「それって政略結婚?この国ではそんな事がまかり通るの?」

「ああ、のっぽの別嬪さん、この国では普通だが?」

ああ・・・・ミゲルさんは流石に3人の名前は知らないか。

「そ・・・そんなの駄目ですわ!何か、何か手はないのですか?こちらの名を秘密にして、睾丸だけ渡すとかはできません事?」

さわまで食いつく。

「色っぽい美人さん、出来なくはないが何故だ?王族と深い絆で結びつくチャンスだぞ!クランリーダーがそのような名誉を賜るなら、普通は是が非でも受けさせるものだ。」

・・・・日本とは違う価値観だな。

うーん・・・・姫さまを妻か・・・いいかもしれない。

( ゚д゚)ハッ!

い・・・今・・・・何か凄い殺気が・・・・
こ・・・・殺される・・・・

「そ・・・・その・・・・あまり・・・・騒がれたくはないので・・・・今回の事は・・・・なかったという事で・・・・」

断りを入れようとすると、今度はミゲルさんから、どす黒いオーラが。

「口田殿・・・・持っているのだろう?渡してくれないか?そうしないと私も立場上非常に困るのでね・・・・口田殿もいい大人だ、分かるだろう?それに・・・・だ。名を隠したいというなら、そうしようではないか(今更隠し通せないと思うがな。既にもう国王陛下の元には、詳細なオークキングの討伐の報告が終わっているからな。)」

「・・・・ちょっと相談してきます・・・・」

4人のどす黒い殺気のオーラを浴び、汗だくになってしまった・・・・まだ見ぬ姫さまか王女様・・・・美人でスタイル良しならいいけど・・・あまりにも・・・・だと・・・・うーん・・・・

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