女神のチョンボで大変な事に

よっしい

第54話 レベルの恩恵

ギルドに来て、受付へ向かおうとすると・・・僕達が来たら、凄い勢いでイベッテさんが目の前に現れた。
ほとんど見えなかった・・・

「吹奏楽と口田の皆様、おはようございます。お待ちしていましたよ!ささ、奥へどうぞ。」

よく分からないけど、テンションがすごい事になってるイベッテさんに連れられ、奥の部屋に。

暫くすると、ミゲルさんがやってきた。イベッテさんが隣に座る。

お・・・僕も座る。
せつが右隣に座り、せつの隣はみつえが。そして・・・・僕の左隣にはさわが。

「まずはクランの拠点、きちんと館になったからな、それの報告だ。」

書類を出してくる。
お、読める。この辺りはくそ女神・・・・あれ?だめな女神だから駄女神て言ってた気がしたけど、いつの間にか下品に”くそ”女神って言ってたのか?
もしかして性格が好戦的になってる?

あ、そうだ、一度ミゲルさんに聞いてみよう。

「ミゲルさん、聞きたい事があるんですが、いいですか?」

「お、何でも聞いてくれ。知ってる範囲で答えようじゃあないか!」

・・・・聞こうとして、固まってしまった。
どういうふうに聞くんだ?
きっとこれこの世界じゃ常識の事なんだろう?
そう思ってると、せつが察してくれたのか

「ミゲルさん、教えてほしい事ですが、レベルが上がると何故強くなるのでしょうか?」

それを聞いたミゲルとイベッテさんが、何を言ってるんだという顔つきになり

「へ?どういう事?レベルが上がれば強くなる、当たり前だろう?」

・・・・いきなり地雷踏んだか?

「え・・・・具体的にレベルが上がるとどういう理屈で強くなるのか、知りたいのです。」

困った顔をするミゲルさんとイベッテさん。

以外にも答えは簡単?だった・・・イベッテさんが答えてくれた。

「えっとですね・・・・皆さんのステータス、あれにレベルが上がった分補正が加わるのですけど、もしかしてご存じない?」

さも当たり前に知ってるはずという感じで答えるイベッテさん・・・うん?僕達の感覚とずれてる?

「ああ、ちょっと思った事があってな、1から説明しよう。」

何かに感づいたのか、ミゲルさんが1から説明してくれるようだ。

「レベルが上がれば、ステータス、スキル共に補正がかかる。これはいいな?じゃあどのように補正がかかるかだが、我々が知っている範囲では、レベル4になればステータスに補正が1付く。つまり、Dだった場合、4にレベルが到達すればCになるといった具合だ。このぐらいだと、戦い方次第でそんなに差が出ない。」

・・・・よく分からんが、レベルが上がれば能力値に補正がかかるのか?じゃあ何故俺・・・・僕のステータスは軒並み低かったんだ?

「ちなみにスキルにレベルは存在しない。あっても習熟度だな。これは目には見えない。結果でわかる。そして、高レベルの人間が何故強いのか、それはレベルが上がるほどに補正の効果が高くなるからだ。」

そして一息つくのに、ミゲルはお茶を飲んだ。

「それでですね、次の補正はレベル6。2上がると1。そしてレベル8になるともう1つ。レベル8になればDの能力値も3つ上がりAになるんです。」

イベッテさんが説明を引き継ぐ。
そんなに差が出るのか?あまり分からないけど。

「そして、凄いのがレベル9以降です。レベルが上がるごとに1補正が上がります。」

じゃあ今のせつはレベル9だから・・・・4能力値が上がるって事か!
4だとDでも・・・・Aの上は何?
「先ほどの例ですと、DがなんとSになっちゃうんです!」

ほー凄いな。

「そして、殆どいませんが、11レベル以降だとなんと2ずつ上がるんです!」

え?何それ凄い。

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