異世界に転生したけど、頭打って記憶が・・・え?これってチート?

よっしい

第86話 しばらく糞兄貴の店で過ごすのか?

「・・・・まあいいよ。痛かったけど治ったし。しかし・・・・何だこの金塊は。これだけでものすごい財産じゃないか・・・・それに・・・・アダマンタイトと・・・・ヒヒイロカネ・・・・もう突っ込むのも疲れるが・・・・一体どうやって手に入れたんだい?」

「え?普通にダンジョンで拾ったぞ?いや・・・・ポチとシロに掘らせたっけな?」

「ダンジョン産か・・・・ん?金は・・・・小粒はダンジョンの比較的低階層でも採掘できると聞いているけれど・・・・こんなデカいのは聞いた事もない。というか、普通はこんな塊採れないからな?普通金は岩の中にほんの一握り含まれてるだけだ・・・・」

「そんなんどうでもいいからさっさと作れや!」

「・・・・わかった・・・・早速手配しよう。それと・・・・ルドメロ、これからどうするんだ?」

「どうするっつってもな・・・・どうしたらいいんだ?帰り方知らねえぞ?」

「帰るには・・・・船で半年かかるからな・・・・」

「じゃあ暫くここで暮らすっかな。俺様疲れた。どっかで寝る。」

「・・・・明日からはきちんとした住居を用意しよう。今日はララインサル商会の運営している宿に泊まるといい。」

「飯出るんか?」

「ああ、心配しなくていいよ。」

「じゃあ連れてけや!」

・・・・こんな素材で何を作れと言ってるんだ?そもそも普通の職人にはアダマンタイトやヒヒイロカネなんか触った事も無いだろうし、そもそも加工する手段を持っていないだろう・・・・どうするか・・・・


ルドメロは兄の悩みに全く気が付かず、案内された宿で寝るのだった・・・・


●●●●宿にて●●●●


腹減った・・・・あと・・・・風呂入りてえ・・・・

何処で食えばいいんだ?それと風呂は何処だ?

下におっさんがいたな?ちょっと聞いてくっか?

「おいおっさん!飯食いたい!」

「何だクソガキ・・・・って、あんたライニール様の弟君じゃないですか・・・・そこで待っていただければ、何か用意いたしますし・・・・宿を出れば周りは飲食店が多数軒を連ねていますよ?食べに行かれますか?」

「・・・・ちょっと外で食ってくっか!じゃあなおっさん・・・・ってそうだ!風呂に入りてえんだ!何処にあんだ?」

「其処の通路の奥にありますよ?風呂というより温泉ですが。」

「なに!温泉があるのか!俺様それは楽しみになってきたぜ!後で入る!」

「かしこまりました。お食事から戻ってきましたら、お声をお掛け下さい。」

「そんじゃあな!」

・・・・何と言葉使いの悪いクソガキ・・・・ライニール様の弟でなかったら宿になんぞ泊めんものを!

・・・・
・・・
・・



む・・・・どっか良い匂いのする店ないのか?

すると、1人の少年が何人かの冒険者に絡まれていた。

「どうしてくれんだよ!この鎧凄く高いんだぞ?それをそんな生ぐせえ魚ぶっかけやがってよ・・・・」

「し・・・・しかし・・・・ぶつかってきたのはそちらですよ。」

「あほいえ!”灼熱の太陽”のライゴール様がそんな事するか?」

うっせえな・・・・


「おいラブコールとやら!てめえのそのでっけえ声何とかしろ!うるさすぎんだよ!」

一瞬にしてその場の雰囲気は凍り付いた・・・・

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