異世界に転生したけど、頭打って記憶が・・・え?これってチート?

よっしい

第22話 寝ろと言われ、寝たんだが

これ治るもんなのか?

俺様、気が付いた時にはこの顔だったからなあ。今更な気がするんだ。
治せるなら、とっくに親父が治してただろう?

「なあ、治せるなら、何で親父はこのままにしてたんだ?母は記憶をなくす前の俺様をそれはそれは溺愛してたらしいからな。金もあるし、そんな両親が、この傷をそのままにしておくとは考えにくいんだが?」

「えっと、そうだな、あんたはララインサル商会の息子だったな。あの商会は随分金回りが良いと聞いているからな、息子の怪我なら、出し惜しみしないだろう。そうだな、何かおかしいな。」

第二王女とやらは、俺の顔をつかみ、あっちに向け、こっちに向け見ている。

「なあ、俺様の顔を見て、分かるものか?」

「・・・・じゃあ脱げ!何か身体に秘密があるやもしれぬからな。」

「なんで結婚相手以外に、裸を晒さねばならぬのだ?」

「はあ?貴様男だろう?男ならそんな細かい事を気にするな!」

よく分からんが怒らせたようだ。仕方ない・・・・

「ま・・・・待て!下着はそのまま履いておけ!」

「あん?今裸になれって言ったじゃないか!」

「それはいいんだ!気にするな!いや!そもそも脱げと言っただけで裸になれとは言っていない!先ずはそこに寝ろ!」

俺様は寝た。本当に寝た。そして、頭をはたかれた。

「おい!寝ろと言ったが、本当に爆睡するな!」

「何だよ面倒な女だな!寝ろと言ったから寝たんじゃないか!いいか!すぐに寝るのは中々に大変なんだぞ?冒険者たるもの、いつ何時寝れるかわかったもんじゃないからな!たとえ数分でも、寝られるなら寝ないといけない。だからこそなのだ!」

「そんな屁理屈力説しなくてもいい!横になるだけで、眠るなよ?」

「じゃあ最初からそう言えよ・・・・」

仕方ない。俺様は横になり、女をじーッと見つめる。よく見ると、デイフィリアとよく似ているな。5年したらあいつもこんな風になるのか?

「なんだ?そんなに見つめられると困るんだが?」

「ああ、デイフィリアもあと5年もしたら、こんなになるのかと思ってな。」

「・・・・それはどういう意味だ?」

「あ?ああ、デイフィリア、まだ10歳だろう?おっぱいも尻もまったくだが、あんたはそれなりにあるじゃないか!そう!せめて5年したらこれぐらいになってもらわないとな!しかも姉妹だ!同じようになると考えれば、5年後はこんなのだなと思ってしまう訳だよ!」

「・・・・それは褒められているのか?」

「褒めてるように聞こえたか?」

「・・・・いや。」

「けなしてもいないぞ?」

・・・・なあ、泣いていい?

「ねえ、もうそれぐらいでいいかしら?」

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