45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしい

第600話 野郎にもあげるよ?

「和佳・・・・実際妻に持たす剣はこんな感じなんだが・・・・」
「人数分ありますわね。」
「だけど、ウェンディ達はいざ知らず、オリアーナやジョスリーヌ、マルスリーヌなんかは実際剣持ってても使えないぞ?」
「それは問題ありませんわ。いざという時は精霊自身が顕在化し、持ち主をおまもりいたしますから。」

・・・・それってどうなの?
「それとさ・・・・クィンシーや、後は領地のね・・・・ジスラン君とゼヴラン君には持たせないとね。特にゼヴラン君だ。領地の守りの要だからね。」

これに関しては、ジスラン君よりいいもの?そんな差はないけど・・・・大きめのを渡したんだよ。

ああ、それに・・・・ロニーさんにショートソードを渡しておくか。
いざとなれば精霊が守ってくれるんだよね?

あ・・・・勇者君一行にも・・・・
ライナス君とヨーリス君、あとは・・・・リューク君にも用意しないとね・・・・

おっさん思いつく限り振り分けたけど・・・・

何故か数振り余る。

・・・・作りすぎたのか?
だからと言って適当に渡すわけにもいかないしね・・・・

カトリーンや夜叉の3人十六夜・月女・紅渚の分もあるしね・・・・
あ、エルフはいらんよね?
ファートやサージュが剣で戦うとか想像つかんしな・・・・

おっさんが悩んでいると、和佳が聞いてくる。
「どうされましたか?」

「ああ、剣が余っちゃってね・・・・」

「これはつまり、まだまだ妻が増える、という事でしょうか?」
「そうなのか?精霊が沢山増えたよね?まだ増える?」
「それは仕方のない事ですね。マスターとの間に御子を授かりたい女性は、沢山おりますもの。」
・・・・なんでこんなおっさんが?
もっと若くてかっこいい男が沢山いるだろ?
「そうは言いましても、若い男性にはない魅力がマスターにはたくさん詰まっておりますわ?」

和佳・・・・そう言いながらお腹つまむのやめて・・・・
気にしてるんだよ。
「このお腹がよろしいのですわ?下手にごついと怖いですもの。そう、マスターと初めてお会いしても、女性は警戒いたしませんわ?」
それは喜んでいいの?
「人の好さが顔に現れてますわ?」
「いや、おっさん中々の鬼畜と思うよ?こんなにたくさん妻を娶り、子を産ませ、育児には殆ど関わってないんだよ?」
「それは各々の妻の役目ですわ。貴族・・・・しかも公爵ですから、こういうものと割り切って下さいまし。」
・・・・いいのかそんなんで?

はあ・・・・ちょっと疲れたよ。
おっさん温泉に行こうかなあと思ってたら・・・・
「ご一緒しましょうか?」

あ、どうせおっさんの家族専用だから・・・・いいか。
「よし!今から和佳と温泉だ!」
そう思って温泉に行こうとしたら・・・・
ジスラン君が声を開けてきたよ。
「すでにお入りになってます。どうぞ。」
へ?何?
「なあ・・・・何言ってんのか理解できないんだけど?」
「入ればわかりますよ?」

・・・なんだ?
あんまいい予感がしないんだけど・・・・

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