45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしい

第554話 結局どうなったんだ?

「なあ・・・・結局どうなったのか、おっさん訳が分からないんだが?」

そもそもこの大剣と4振りの剣、何だったのか?
その辺りから、ごちゃごちゃになっちゃって、さっぱり理解ができない・・・・

【では、私が説明致しましょう・・・・】

事の始まりは、4振りの剣に収まった精霊。
おっさんが気になり、精霊の世界からこちらにやって来たはいいが、戻れなくなり、日に日に精神力(魔力)が無くなっていく。
このままでは4体の精霊は消滅を待つのみ。

だがここで希望の光が。
白河小次郎が新たに得た素材で剣を打つ。
スキルに精霊術があるので、剣を打てば精霊の仮宿を打つ事ができ、その剣を仮宿としてこの世界に留まれる。
そう考えた4体の精霊だが、時間が無い。
白河小次郎が剣を打とうとしたが、4振りの剣が打ち終わるのを待つ時間的余裕がない。
仕方ないので、4体が同時に仮宿に収まる事の出来る一振りの剣を、4体の力を結集し、白河小次郎の身体を一時的に拝借し、打つ事に。
しかし通常の打ち方では間に合わないので、回復魔法持ちの人間に回復魔法をかけさせ、そして竜化できる竜人に竜化しブレスを吐き続けさせ、この人間の男のスキルを総動員し、何とか消滅前に一振りの大剣を完成させる。
そしてこのまま4振りの、後の自身の収まるはずの剣も打つ。

で・・・・3体は上手く移れたが、主導権を握っていた1体だけうまく移れない。
どうやら4体が一緒に居る時間が長すぎたようだ。
その内この人間が目覚め、人間の制御を返したが、魔力不足のせいで移れないと判断。
何とか顕在化はできていたので、人間から魔力を貰うが、この時この人間からとんでもない魔力が流れ出てしまい、暴走。辺りは吹き飛び・・・・結果この影響かは分からないが、無事に剣に収まる事ができたが、顕在化した身体も剣の中へ。

そして、各々5振りの剣は、それぞれ人間の精霊術もちの人間の体内に吸収。
無論自らの意思で出し入れできる状態。

で・・・・大剣には、更に高位の・・・・恐らく精霊界でも最上位の数体が今現在この大剣を仮宿として収まっている、といった状況。
・・・・
・・・
・・


精霊からの説明はざっとこんな感じ。あまりにも端折りすぎな気がするけど、まあ大体は理解した・・・・と言うか何精霊勝手におっさんの打とうと・・・・もう既に打った?剣に入り込んでるのさ?

【申し訳ありません。私達も消滅したくはありませんでしたので。しかし、何かが戻れぬように阻害をしていたのです。心当たりはございませんか?】

「へ?そんなの知らんぞ?だって、そもそも精霊なんて今まで縁もゆかりもなかったし。
ああ、口田さんの所のロンダーヴさんだっけ?彼女ぐらいかな、精霊との接触があったのは。」

【そうでしたか・・・・今ここにいる精霊一同を代表し、謝罪いたします。そして、何かしらの償いはさせて頂きたく思います。】

「ええと具体的には何ができるんだよ?」
おっさん思わず聞き返してしまった。

【まずは私達が白河小次郎様をアークマスターとし、各々精霊剣を所持する方々を、それぞれのマスターとします。さらには私共の下位の精霊を、皆様方に常駐させ、何かあればアドバイスさせる事ができます。無論、今回多大な迷惑をおかけしてしまいました、回復魔法の使い手2名と、竜族の方にも同様に致します。そして・・・・望めば、我々が顕在化し、色々な・・・・もしお子を望まれますなら、そのように「ちょっと待て!」】

おっさんこのままではと思い、とめたよ。
【もしかして性的なご奉仕はおいやでしょうか?】
「おいやも何も、さっきみたいな人形とそんな事できないし!」
【ある程度の魔力を頂ければ、恐らく今こちらにおられる人間の女性並みの大きさで顕在化できると思われます。失礼ながら、マスター・・・・アークマスター様におかれましては、どうやらまだまだお子が必要なご様子。ならば精霊との間に子をもうけるのも宜しいのではないでしょうか?】
・・・・またですかそうですか?

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