45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしい

第391話 日本からまた巻き込まれ転送者が来てる

デアに言われ、適当にアイテムを渡す。
今必要なのはきっと武器と防具。
剣とコート、ズボンとシャツを渡す。

「取り敢えず状況分からんけど、魔物相手にせないかんのだろうから、一旦これ渡しといて。」

「ありがとう。あの阿呆の後始末のために何でこんな事を・・・・」

・・・・はあ・・・・また転移者か。
今度はデアの部下、女神?のチョンボらしいけど、どうなってるんだ?
その内此処に来てもらうかもしれないから、準備はしておこう。

「ジスラン君、工房へ服の増産お願いして。それと、もしかしたら誰か来るかもしれない事になるから、準備しといてね。」

「畏まりました、侯爵さま。」

・・・・
・・・
・・



翌日、またデアがやってきて、

「色々大変そうだから、ゲートでここにあの青年を越させたいんだけど?」

「いいけど、ゲート設置して、片方を渡せばいい?」

「それでお願い。」

ゲートを渡すと、デアは消えていった。部下の後始末か・・・・大変そうだな。

そして、ジスラン君がやってきた。

「侯爵さま、ゲートより異界の者が現れました。」

「ああ、今から向かうよ。ちょっと待たせてね。」

さあ行こうか。

・・・・
・・・
・・


「本当に宜しいんですか?」

「大丈夫、心配ないよジスラン君。下がっててくれ。」

「侯爵さまそういう訳には。」

「大丈夫。万が一があってもまず負けないから。」

心配性なジスラン君が聞いてくる。

何だか沢山の人が来てるねえ。

お、あそこの2人凄い美女と美少女じゃないか、やるねえ転移者君。

まあ、あいさつしとこうか。

「やあ、デアに会ったのか?最近彼女、部下の粗相の後始末に忙しそうにしててね。あ、僕は白河 小次郎だよ。君は?」

「昨日、日本から召喚に巻き込まれてやってきた口田士門くちたしもんと言います。貴方の事はテレビで見た事があります。」

「ありゃ、そうか。君も召喚に巻き込まれたのか?あ、ちょっと待ってて。」

ん・・・・彼らはなんか違うな?これはきっと今の僕のゲートでは日本に戻れないな・・・・あ、やっぱ無理か。

「あー残念ながら君達の召喚の仕方は私の時と違うようで、私の方法では日本に戻れないそうだ。はあ・・・・デアも残念な娘だけど、部下も残念な奴みたいだね。あ、その剣を持ってるって事は、君がそうか。そして・・・後ろにいる若い方の日本人の女性、君勇者?」

あれがデアが言っていた女勇者だな。

「はい、そのようです。女神様は女勇者ちゃんとか言っておりました。」

「そっちの美人さんも日本人?」

「はい、私も巻き込まれてしまったのでしょうか?あまり事情が分からないので。」

「あ・・・なるほど、ニュースになってるね。御国台みこくだい高校とその付近の商店街が一夜にして消滅したようだから。今回は建物ごとか・・・・とんでもないねえ。あ、後ろの人達は、どういう人かな?」

「我々が召喚された先で活動している、冒険者のようです。」

「なるほど。・・・・所で、折角ここに来たんだから、店見たり、温泉つかったりしてってよ。ちょっと君に興味あるし。」
あ?もしかして他に連れてきたかった人とかいる?もしかして向こうはまだ危ない?何だったらこっちから護衛に人出すよ?」

「ちょっとまだオークとかが居て、巻き込まれた大多数の人では太刀打ちできないんです。一人パワーレベリングで強くしてる人がいて、その人に後を任せて俺達は周囲を調べてたんです。」

なるほど・・・そう言えば今はウェンディとアルフォンシーナと、カトリーンが動けそうか。

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