45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
第345話 白河 小次郎、精神を病む
【香苗ちゃん視点】
以前大塚さんから手紙が来ていたので、おかしいとは思ってたんだけど・・・・
まさか私が娘しか連れてきてない事に何の疑問も感じないなんて・・・・
旦那さまは子煩悩なので、私の息子の事を気にかけないはずはないのに・・・・
私が連れてきてない事に全く気が付いていなかった・・・・
メーネア様からも同様の手紙が来ていたのよね。
インダルチャンス王国へ旦那さまが来ても、子供の事が・・・・娘の事を忘れているのか全く気が付いていなかったって・・・・
・・・・
・・・
・・
・
「大塚さん、ちょっといいかな?」
「あら、杉浦さんじゃない?こっちに戻ってたのね。」
「え、ええ。何やら私達がこちらに召喚されてからもうすぐ5年になるので、もうすぐこちらと日本が深くつながるから戻ってきてほしいって。」
「もうそんなに経つのね。で、何か用かしら?見た所もうすっかり体型も元に戻っているようだけど?」
「ええ、骨盤体操とかしてたから。それより旦那さまの事なんだけど、深刻なのかしら?」
「・・・・私は精神科は専門ではないので詳しくは言えないのだけれども、白河さんはかなり精神をやられちゃってるわね。」
「やはり・・・・私の2人目の子供・・・・息子の事を認識してないの。あんなに子煩悩なのに。」
「・・・・そうね、貴方とメーネアさんはほぼ同時期に1人目、2人目を授かってたし、2人目が産まれた時はもう凄くうれしそうにしてたわね。それなのに、忘れちゃってるのよね?」
「忘れちゃってるのか、分からないけれど。」
「出来れば日本できちんと診てもらうべきなのだけれど、多重人格か、精神分裂の疑いがあるわね。」
「大丈夫なのかしら・・・・?」
「分からないわね。白河さんに沢山の女性をあてがったのが、裏目に出たのかもしれないのね。恐らく彼は特定の女性を深く愛したほうがよかったのかも。今更なんだけど。ただ、何かに夢中になってる間は精神が安定してるのね。だから私達は、日中は兎も角、夜は常に誰か女性が白河さんの傍に居るように注意してたんだけど。」
「あと1ヶ月・・・・大丈夫なのかな?」
「何とか持たすしかないわね。今はあの青年、リュークといってたかしら?彼は記憶喪失なんだけど、彼と付き合う事で何とか落ち着いているんだけど、彼の記憶が元に戻ればどうなるのか分からないし、力になれなくて申し訳ないのよね。」
「えっ?旦那さまは男性ともそう言った関係を・・・・?」
「・・・・勿論、違うわよ?彼はそっちのけはないと言ってたし、あくまで人としてのお付き合いよ?まあ息子に対して接するような態度だし、もう彼も50歳で、リュークは20歳だから・・・・」
「これから旦那さまとどう接すればいいのかしら?」
「そうね、杉浦さんは白河さんと肉体関係にはならないように気をつけて。もし日本に帰る段階で妊娠してしまってたら、万が一ゲートをくぐる時に何が起こるか分からないから。」
「わかったわ。」
・・・・
・・・
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以前大塚さんから手紙が来ていたので、おかしいとは思ってたんだけど・・・・
まさか私が娘しか連れてきてない事に何の疑問も感じないなんて・・・・
旦那さまは子煩悩なので、私の息子の事を気にかけないはずはないのに・・・・
私が連れてきてない事に全く気が付いていなかった・・・・
メーネア様からも同様の手紙が来ていたのよね。
インダルチャンス王国へ旦那さまが来ても、子供の事が・・・・娘の事を忘れているのか全く気が付いていなかったって・・・・
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「大塚さん、ちょっといいかな?」
「あら、杉浦さんじゃない?こっちに戻ってたのね。」
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「もうそんなに経つのね。で、何か用かしら?見た所もうすっかり体型も元に戻っているようだけど?」
「ええ、骨盤体操とかしてたから。それより旦那さまの事なんだけど、深刻なのかしら?」
「・・・・私は精神科は専門ではないので詳しくは言えないのだけれども、白河さんはかなり精神をやられちゃってるわね。」
「やはり・・・・私の2人目の子供・・・・息子の事を認識してないの。あんなに子煩悩なのに。」
「・・・・そうね、貴方とメーネアさんはほぼ同時期に1人目、2人目を授かってたし、2人目が産まれた時はもう凄くうれしそうにしてたわね。それなのに、忘れちゃってるのよね?」
「忘れちゃってるのか、分からないけれど。」
「出来れば日本できちんと診てもらうべきなのだけれど、多重人格か、精神分裂の疑いがあるわね。」
「大丈夫なのかしら・・・・?」
「分からないわね。白河さんに沢山の女性をあてがったのが、裏目に出たのかもしれないのね。恐らく彼は特定の女性を深く愛したほうがよかったのかも。今更なんだけど。ただ、何かに夢中になってる間は精神が安定してるのね。だから私達は、日中は兎も角、夜は常に誰か女性が白河さんの傍に居るように注意してたんだけど。」
「あと1ヶ月・・・・大丈夫なのかな?」
「何とか持たすしかないわね。今はあの青年、リュークといってたかしら?彼は記憶喪失なんだけど、彼と付き合う事で何とか落ち着いているんだけど、彼の記憶が元に戻ればどうなるのか分からないし、力になれなくて申し訳ないのよね。」
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「・・・・勿論、違うわよ?彼はそっちのけはないと言ってたし、あくまで人としてのお付き合いよ?まあ息子に対して接するような態度だし、もう彼も50歳で、リュークは20歳だから・・・・」
「これから旦那さまとどう接すればいいのかしら?」
「そうね、杉浦さんは白河さんと肉体関係にはならないように気をつけて。もし日本に帰る段階で妊娠してしまってたら、万が一ゲートをくぐる時に何が起こるか分からないから。」
「わかったわ。」
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