45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしい

第334話 おっさん、何かに襲われる

おっさん身一つで、囲は収納カバンに入れてインダルチャンス王国へ向かったよ。

で、インダルチャンス王国のゲート部屋。

問題のゲートは踏み込んで10秒で発動、という事だからもたもたしてると囲いの中におっさん入れないまま発動しちゃうんだよね。

あ、ちょっと試したらいいんか。
おっさん別のゲートで試す事に。
ゲートを発動できない状態にして、囲を取り出す事に。
お、上手くいったやん。
これなら行けそうだな。

さっそくおっさん罠のゲートの上に乗っかり、囲を取り出し設置。
お、上手く真ん中に出せたぞ。
そして10秒後。

ここは外か?
ただ、ゲートが設置してある床はなんか固い。石か?
そう一瞬思ったらいきなり囲に何かがぶつかる音が。いかん。
隙間から覗いてみると・・・・何かと目が合った。うげ!
問答無用で剣を取り出し、隙間から突き刺したよ。
先ずは1匹。
そう思ってるとさらに囲に衝撃が。あ、ずれてる、動いてる。すげー力。
そう思ったらいきなりおっさん囲にぶつかって。
あ、これあかん奴や。
そう、おっさん囲ごと飛ばされていて。
しかも変な回転掛かってる。
やべー!

おっさん咄嗟に身体強化をイメージ。
その後、強い衝撃と共に囲が粉々に砕けるのを感じるおっさん。
身体強化のおかげで体は無事っぽいけど、いきなり囲が消えた・・・・
そして化け物に囲まれてるのを感じて。
咄嗟に火魔術をぶっ放すおっさん。
そして剣を・・・あれ、無い。
さっきどっかいったな。
仕方ないので、収納カバンからもう1本取り出し、スキルに任せて剣をふるい続ける事に。
流石のスキル。
何も考えなくてもどんどん化け物を仕留められて。
そして暫く・・・・どのぐらい時間が経ったのか、もうおっさん以外動く気配が無くなってね。

気配察知で周りを探ってみるけど、近くにはもう化け物はいないようで、一安心。
念の為に気配遮断でおっさん気配を消しておくことに。
まあ、気配が消えるだけで、目視で見つかれば意味無いけど、気休めにはなるよね?

周りを見渡すと、何やら廃墟?
足元は石・・・と言うかタイル?
何かどっかで見た事があるような30センチ四方ぐらいの大きさの、正方形の何かプレートで床が構成されていて。
所々割れたりめくれたりしてるっぽいし、もう草とかもそこらじゅうで生えてるから相当作ってから時間が経ってる感じなんだけど。
そして気になるのは所々にある朽ち果てた建物の残骸。
ここはどこかの・・・・昔誰かが住んでいた廃墟?やっぱり廃墟なんか?
そこにあの化け物が巣くってたって事か?
そしてそこにミロスラーフがわざわざゲート設置したって事?
うーん、謎・・・・
確かに普通の人ならゲート使ったら死亡間違いなしだけど、ミロスラーフはおっさんの実力知ってるだろう?
ならこんなんじゃ無駄と判るはずなんだけどな・・・・?
あ、剣を探さないと。

ゲートのあった場所からおっさんが吹っ飛ばされた場所の間を辿っていくとあったよ。
これ放置しとくと碌な事にならないからな。

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