45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしい

第314話 大塚さんとの話し合い

家族を日本に戻してから1週間、おっさんは何をしていたかというと・・・・

「なあ千亜希さん、何でここにいるんでしょうか?」
「だって夏休みだし?みんなで過ごしたいし?」
「遼太郎君も何でいるのかな?」
「だっておうちはひまだし、ここはおもしろいものいっぱいあるから、たのしいんだよ!」

・・・・あれから1週間、娘の千亜季と息子の遼太郎が、母親である友里奈に黙っておっさんの所に遊びに来てるんだよ。
何のために必死になって向こうに戻したんだか・・・・?
いっそこっちで暮らしとく?

あんまり頻繁に来てもらってもね、万が一があって向こうに戻れなくなると困るから、なるべく来ては欲しくないんだけどね・・・・

ああ遼太郎、勝手に色々触っちゃいけません・・・・
そして千亜季、あんまりメイドさんに色々聞かない。困ってるでしょ?

・・・・
・・・
・・


お昼を家族で食べた後(結局妻の友里奈も子供を連れ戻しにこっちに来てる)、ゆっくり温泉につかり・・・千亜季は恥ずかしがったけど、いいじゃないの?・・・・その後満足したのか帰っていったよ。
こりゃあ暫くゲートを使えないようにしないといけないなと思いながら、妻が日本に戻る時にそう言っておいたよ。
そしてその後、ふと思った事があって、おっさん以外の日本人の召喚者がゲートで向こうに行くとどうなるの?と思ってね。
大塚さんに相談する事にしたんだよ。

「・・・・かなり危険でしょうね。白河さんは体に激痛が走ったんでしょ?それを私にもしろと?」
尤もな意見です・・・・
「色々思う所はあると思うんだけどね、ひょっとしたら戻れないのはおっさんだけで、大塚さんたちは戻れる可能性があるから試したいんだよ。」
「何でそう思ったのかしら?」
「1つは大塚さんを含め、召喚された面々の召喚された理由から考えて、邪魔をしているのはスキルじゃないかって思ってね。ただ、これが間違えで、召喚された時にこちらの異世界に紐づけされていて、それが邪魔をしておっさんが激痛となった可能性もあるから、確認したいとは思ってるんだけどね・・・・」
「後者の場合、私にも激痛があるのよね?」
「そうなんだよね。だってほら、娘達は何事もなかったかのように行き来できてるから。」
「あら、じゃあこちらの人は向こうに行けるのとかは考えたのかしら?」
「行ってもいいけど、色々面倒事増えるよね?戸籍がないし、マスコミとかが報道しそうだし、ひょっとしたら色々な組織がこちらに来ようとするかもしれない。」

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