45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしい

第238話 ナターリヤ、メーネアと語る

「ウェンディからあなたの事は色々聞いてるわ。私の父が貴女のお父様の敵なんですってね。」
「そうだ、私は敵を討つためにこの戦に参戦したのだ。」
「そう・・・・私もね・・・・旦那さまに助けてもらえなければ、父の命令で殺される所だったのよ。」
「なんと・・・自分の・・・確か元正妻の娘だろう。どれだけ腐っているのだ、ガーベージという男は。」
「ごめんなさいね・・・昔はそんな事はなかったのだけれど・・・後妻のね・・・アラガントゥという側室がいけないのよ。母が死んだのも、病死だったのだけれど、どうにも怪しいのよ。毒殺じゃないかって噂も・・・アラガントゥが命令したんじゃないかって黒い噂が絶えなかったわ。そして・・・・母が亡くなってからはアラガントゥが好き放題。父もアラガントゥの言いなり。その後はひどいの一言だったわ。あなたの父様が亡くなった戦争もね、私のお兄様のリアム・シンセリティを排除し、自分の息子のストューピッドに王位を継がすためのものでね。そんな無駄な戦争で兄はあえなく命を落としたわ。だからね・・・・あなたの父様の敵はわが父と、アラガントゥよ。」
「なんと・・・それは事実か?聞かされていた話と違うぞ!」
「どう聞いていたのかしら?」
「シラカワも貴様は敵ではないと言っていたが、・・・しかもそのアラガントゥとかいう女の話は一度も出なかったぞ!」
「どこかで誰かが意図的に情報を隠蔽したのではないかしら?」
「む・・・・そう言われると・・・・思い返せば何やらおかしな所があるな・・・・ミロスラーフめ、何を隠してたんだ?」

どうやらナターリヤとメーネアは問題なさそうだな。

そして・・・・今更感なんだけど、ウェンディはおっさんに裸を見られたのが気に食わないのか、
「何見てるのよ!いやらしい!」
ずっとこの調子。
「ウェンディ、そんな事言ってはいけないわよ?本当に裸を見られたくないのなら、女湯に行けばよかったのに。」
「だって、皆がこっちにいるっていうんだもん、1人だけ女湯っておかしいでしょ?」
ニーナさんがウェンディをなだめてるよ。
そしておっさん、そんな周りの話に安心したのか疲れが出たのか、何やら湯船でフワーッとしてね・・・・。
なにやらウェンディがおっさんの所にきて何やら言ってるのをぼんやりとウェンディの裸綺麗だな・・・とか思いながら・・・・気が付いたら布団の上だったよ。

あれ?風呂に入ってなかったけ?

あら?何故か大塚さんがおっさんの傍らで心配そうに見てるよ。

うん?はて・・・・

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