45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしい

第179話 再びゲートの検証をする

「旦那さま!わかりますか?」
「主よ、気を確かに!」

・・・・
・・・
・・



・・・・おっさん、また寝込んでいたらしい。
アルフォンシーナが言うには、おっさんの体中の骨が折れていて、それはひどい状態だったみたい。
頭が無事だったのは幸いとしか言いようがないって。
回復魔術でおっさんの骨は元通りになって、身体はよくなったんだけど、どうやら精神力が枯渇した状態になってしまい、しかもなかなか回復しなかったみたいでね。
ポーション投与しても回復しなかったんだって。
うーん、ゲート、無理やりは駄目なのかな?
あそこまで出來て諦めるのは難しいよ?

そして、おっさん、気が付いた事があってね、妻に設置してもらったゲート、おっさん側からは弾かれたけど、向こう側から・・・・つまりゲートの外側からは手が簡単に出し入れできたんだよね。
念の為おっさん回復してから妻に大丈夫だったのか確認したけど、何ともなかったみたいでね。
つまり、何らかの方法で穴を拡げる事が出来る?

そして、おかしなゲート?はまた沈黙してるんだけど、これは直接腕が通って、腕が出た向こう側は普通に触れたっぽくてね。
つまり、今回使用した普通のゲートと、このよくわからないゲート、機能が全く違うという事と、今回直接ゲートで行き来しようとして阻まれた見えない壁と、この腕が通ったゲートの光、役割が同じなんじゃないかって・・・・同じじゃなくても同じように作用する?・・・・・仮説を立てたんだよね。

このよくわからないゲートはまだ2回しか腕を通してないけど、何らかのタイミングで穴が広がる。
その穴を通して向こうと行き来ができる。
ただ、穴が小さすぎておっさん自体は行き来できない・・・・って感じでね。

で、向こうに展開したゲート、ゲートの出口が見えない壁に阻まれたけど、これも穴を開けられるんじゃないかってね。
あければそこから、おっさんの腕や体が通るんじゃないかってね。
で、双方に共通する?事案として、
①異世界と日本の間にはこの見えない壁が存在する。
②そして向こうと行き来するにはこの見えない壁に穴を開ける必要がある。
③穴はある一定の時間か、何か原因があって大きくなる事がある。
④この穴は向こう側からは簡単にあけられる。
⑤人が通れるぐらいにあくのは・・・あの国王の話だと確か5年に一度?
⑥向こうからは大量に来れて、異世界側からは行けないって事は、魚の籠の罠みたいに日本側が広く、異世界側が狭くなってて、逆流ができないようになってるんじゃないかってね。

そして、この穴、あまり長持ちしなかったんだよね、2回とも。
さらに、おっさん数日意識がないほど、消耗してしまう・・・と。

うーん、これは長期にわたって検証しないといけないなあ。

それと、今おっさんがいる書斎、ここはこの辺りで一番日本とのやり取りができるんだけど、
実際に召喚に使われたあの城の場所はどうなんだろう?
もしかしてここより条件がいいのでは?

さて・・・・このゲートの穴、何とかしてこじ開けられないんだろうか?
今も何となく指1本分ほどはあいてるから、これを何らかの道具を押し込んで、拡大できないだろうか?

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