45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
第75話 十六夜 その4
暫くして再び帝都へ赴くようなのでこっそり後をつけたのですが、どうやらマスィールダンジョンへ行く様子。
ここで接触を図る決意を。
普通に戦っても勝てないのなら、ダンジョンで仕留めてしまいましょうか、と。ガルムがいれば勝てるのでは、と思いガルムを呼びましたの。かわいい奴。
念の為、ドラゴンと戦って弱った所を同行者共々一網打尽に、と。
万が一負けてしまった場合、奴隷にでもなって異世界人の身辺に入り込み、行き先を手紙で知らせる事にしましょう、と。
ガルムがいればあの男にも勝てるはずです。
ガルムは強すぎて殺してしまわないか心配だけれど、しかも強力な使い手であるので食料も必要ですし。あのダンジョンのドラゴンはガルムの餌にちょうどいい事。
そう思っていましたが・・・あの男の仲間は見た事が。
皆実力者。何度か手合わせもしたことがありますわ。
セアリアス帝国でも指折りの実力者共ですね。
そして、あのエルフの2人。どうしてこんな所に?
まあ、いいわ。
どうやらドラゴンを倒して油断している様子。
ガルムの体当たりで全員吹っ飛びましたわ。
何て簡単なのでしょう。
あの男を捕らえよう・・・と思いましたが、ガルムの体当たりを受けても何事もなかったかのように復活を。恐ろしい男。
ここはガルムが勝手に攻撃したことにしておこう。
「ガルム、何をしているのです?」
そしてあの男に声をかけてみる事に。
「おや、何ですかあなたは?こんな所で人族に会うとは思ってませんでしたが、ガルムの体当たりを受けて生きているとは、何者です?」
その後は・・・・思い出したくもないほど一方的な展開。
扇子で攻撃をしたがいとも簡単に防がれ、しかも認識阻害のスキルを使ったのか、私とガルムは一瞬あの男を見失った。
しかし、それが勝敗を分けてしまったよう。
気が付けばあっという間に壁に囲まれてしまい、ガルムが脱出しようと壁に体当たりをいたしますがびくともせず。何たる魔術!
そして、上から恐ろしい液体が降ってきましたわ。
避けられずその液体に触れた瞬間、ジュっという音と共に肌が焼けるような痛みがあり、服も見る見るうちに溶けていく!何これ?きゃー
ガルムも苦しんでいる。
そしてさらに白い粉が降ってきて、私たちは全身その粉まみれに。
更に何やら凄まじい音と共に爆発する物体が投げ込まれたと思えば、気が付けば私たちは爆発に巻き込まれ、ガルムの体当たりにもびくともしなかった壁が吹き飛んでしまって。
動けない・・・・負けだ・・・・完敗。
この私を負かす事のできる男がいようとは。私はその時、この男が敵であるというのも忘れ、惚れてしまいましたわ。そう、惚れたのだ。
でも、この男は・・・・ガルムにとどめを刺そうとしていたので必死に止めた。
          
ここで接触を図る決意を。
普通に戦っても勝てないのなら、ダンジョンで仕留めてしまいましょうか、と。ガルムがいれば勝てるのでは、と思いガルムを呼びましたの。かわいい奴。
念の為、ドラゴンと戦って弱った所を同行者共々一網打尽に、と。
万が一負けてしまった場合、奴隷にでもなって異世界人の身辺に入り込み、行き先を手紙で知らせる事にしましょう、と。
ガルムがいればあの男にも勝てるはずです。
ガルムは強すぎて殺してしまわないか心配だけれど、しかも強力な使い手であるので食料も必要ですし。あのダンジョンのドラゴンはガルムの餌にちょうどいい事。
そう思っていましたが・・・あの男の仲間は見た事が。
皆実力者。何度か手合わせもしたことがありますわ。
セアリアス帝国でも指折りの実力者共ですね。
そして、あのエルフの2人。どうしてこんな所に?
まあ、いいわ。
どうやらドラゴンを倒して油断している様子。
ガルムの体当たりで全員吹っ飛びましたわ。
何て簡単なのでしょう。
あの男を捕らえよう・・・と思いましたが、ガルムの体当たりを受けても何事もなかったかのように復活を。恐ろしい男。
ここはガルムが勝手に攻撃したことにしておこう。
「ガルム、何をしているのです?」
そしてあの男に声をかけてみる事に。
「おや、何ですかあなたは?こんな所で人族に会うとは思ってませんでしたが、ガルムの体当たりを受けて生きているとは、何者です?」
その後は・・・・思い出したくもないほど一方的な展開。
扇子で攻撃をしたがいとも簡単に防がれ、しかも認識阻害のスキルを使ったのか、私とガルムは一瞬あの男を見失った。
しかし、それが勝敗を分けてしまったよう。
気が付けばあっという間に壁に囲まれてしまい、ガルムが脱出しようと壁に体当たりをいたしますがびくともせず。何たる魔術!
そして、上から恐ろしい液体が降ってきましたわ。
避けられずその液体に触れた瞬間、ジュっという音と共に肌が焼けるような痛みがあり、服も見る見るうちに溶けていく!何これ?きゃー
ガルムも苦しんでいる。
そしてさらに白い粉が降ってきて、私たちは全身その粉まみれに。
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動けない・・・・負けだ・・・・完敗。
この私を負かす事のできる男がいようとは。私はその時、この男が敵であるというのも忘れ、惚れてしまいましたわ。そう、惚れたのだ。
でも、この男は・・・・ガルムにとどめを刺そうとしていたので必死に止めた。
          
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