45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしい

語られなかったエピソードその1 インダルチャンス王国の城を襲った未曽有の禍い

本来入れる予定の無かった話を、急遽入れます。


少し今までと違う視点で書いていきます。



色々どうやって逃げ切れたのかとか、何故城から追撃が無いのか、また、既婚者の白河が何故他の女性に手を出したのか、逃亡中なのに呑気だとか言われていたので、ここに改めて記載していきます。



数話続きます。

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これは、白河小次郎達が城を脱出した時の、インダルチャンス王国の、城を襲った未曽有の禍の話である。



「早く奴を・・・うぎゃああ!」



そう言って途中で声が出せなくなったのは、この国の王、ガーベージ三世である。

隣では泡を吹いて倒れている妻のアラガントゥと、息子のストューピッドの姿が。

やがて国王も、Gに囲まれ・・・・空を飛ぶGにショックを受け、意識を手放す。



そしてなんとかフーリッシュ・フォン・ストゥール宰相がこれはいかんと将軍達に、兵に追いかけさせろと命令するが・・・・



「閣下!城から出られませぬ!」



「何?何故じゃ?」



「先ず兵はGにおびえ切っており、動こうと・・・・否、腰を抜かし、小便を漏らし、行動不能です!」



「なら別の兵に命令を出せぬのか!」



「城中油だらけで城から出れませぬ!」



「なんだと!さっさと拭かんか!」



そういうものの・・・・大量のサラダ油がそう簡単に拭き取れるわけもなく・・・・



Gにおびえ、身動き取れない者らをどかし、城中の油をふき取るのに丸2日かかってしまったのであった・・・・



そして、国王一家が正気に戻るのに1週間かかり、結局追っ手を出せずじまい・・・・後に暁団に後始末をつけてもらう事になるのである。



・・・・兵士のボヤキ



「Gが・・・とんでいく・・・ちょおこええ!」



「俺もう外で歩けない・・・・」



「漏らした・・・・大を・・・・もうGのせいでお婿に行けない・・・・」



・・・・この場に居合わせた兵士の多くは、こののち除隊している。



・・・・

・・・

・・







そして、風呂に向かった白河一行である。

最初の宿泊施設で、風呂に入る事になったので、女性2人に先に入ってもらう。



そして白河小次郎、彼は部屋の窓を開け・・・・待った。



暫くすると・・・・黒い何かが飛んでくる。



『やあ!』



Gがやって来た。



「あ、すまないねえ。城はどうだった?」



何故かGと会話をする白河。



『あいつら泡吹いてますぜ、旦那。』



「そうですか・・・・他は?」



『旦那、油まいただろ?あれで人間は城から出てないぜ?俺らは空からおさらばしたけどよ?』



「ありがとう・・・・外に餌あるので、食べてって下さい。」



『うっす!』



・・・・何故かGと会話できる白河だった。



彼はスキルを強奪した時に、精神に致命的な損傷を受けているのだが、この時はまだ気が付いていない。

で・・・・ここまで来るのに、彼は思った。



女2人連れて、逃げるの無理ですねえ。体力ないし、先ず徒歩では無理。馬車かなあ・・・・



それと、あのメーネア姫?ちょっと危機感にかけているし、杉浦さんも今起こっている事に対し、認識が追い付いていませんね。2人を安心させるためにも、急いで脱出はできそうにありませんし・・・・本当は宿なんかに宿泊したくはないのですが・・・・致し方ありません。Gの報告を信用するしかないですね・・・・あれ?どうしてGの言葉が分かったんでしょうね?

          

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