45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしい

第13話 城から抜け出したはいいけど、どうしたら?

・・・・平常心平常心。
慌てたら負け!
とにかく落ち着けるところに行きたい・・・



あーめっちゃ目立ってる。これはやっぱりお姫様のメーネアちゃんがいるせいか?
それとも周りの格好と3人共場違いな格好をしてるからか!

とにかくまずはこの格好だな!
どこかに服屋さんはないか!


「なあメーネアちゃんよ」
「はい、シラカワ様」
「白河さんでいいよ?」
「そういうわけにはまいりません!」
「いやいやいやいや」
「いえいえいえいえ」

・・・・
「まあいいや、所でメーネアちゃん、おっさんたち凄く目立ってるんだけど、どうにかしたいんだけど」
「はい、お任せします!」
「いやいや、そうじゃなくって、どこか服屋さん知らない?」
「わたくし、お付きの者をを伴わず城下に向かった事がなく、しかも馬車以外では移動した事がないのでこの辺りは知らないのです。」
「何処ならわかるの?」
「あ、そちらを左手に曲がっていただければわたくしの馴染みの店がありますわ。」
「曲がってって……なあ、あれは無理だ。見るからに高級すぎて・・・・もっと庶民の店は知らない?」
「申し訳ありません。父から下々の者が出入りする店には王家の者が行ってはならぬ!とそれはそれは徹底していたのでわからないのです。ですが、どの建物がどのような目的で存在しているなどというのはわかりますわ。」
「おーそれはいいね!あ、でも何をするにも手持ちの金ないなあ。」
「わたくしもお金は持ち歩かないのでないですね。」
「どこかで換金するか・・・・メーネアちゃんは何か持ってる?」
「では、ティアラとか?錫杖とかいかがでしょうか?」
「あしが付くから駄目だね」
「では、この指輪でしょうか?」
「それはルビー?」
「よくおわかりになりますわね。その通りです。」



・・・・実際指輪もあしが付きそうだなあ。
何かないかな・・・・城で拝借してきたものは全部厳しいだろうし・・・・お、何か人の出入りの沢山ある場所があるな。何だろう?
「なあメーネアちゃん、あの人の出入りがたくさんある建物は何かわかる?」
「わかりますわ。商館ですわね。」
「商館?何それ?」
「商館は商館ですわ。各地の商人を纏める組織のある場所で、各地の珍しい商品を買い取ったり売ったりする場所でもありますわ。」


・・・・おおお!これはいわゆる商人ギルドってやつか?
何か買い取ってもらえるんだろうか?

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