え?ボクが英雄?

よっしい

第119話 あれから・・・・

あれから数年が経ち、僕はフィンと結婚をした。


新婚旅行に行く事になったんだけど、

「ヘルトルーデ、どこか行きたい所はある?」

そうフィンに言われ・・・・

「ソーマカカ王国へ行きたい・・・・」

「・・・・あそこは海の向こうだね。」

「うん・・・僕の家族が住んでいるはずなんだ。」

「船で数日かかるらしいから、実際は難しいね。」

だけど・・・・そんな時に、ソーマカカ王国から使者がやって来た。

こちらに、英雄様がいる・・・・と聞いてまいりました、と。


??何の事かな?



「ヘルトルーデ・マッセリンクという名なのですが・・・・」

あれ?僕の事?

「・・・・ヘルトルーデ・レイナウト・トンケンスと言う女性ならいますが・・・・」

「え?まさかですが・・・・ご結婚されたのですか?」

「ええ、私と結婚いたしました!」

何とフィンが対応してくれたんだ。

そしてその使者に会ってみると・・・・・


「姉ちゃん!」

弟のカスペルだった。

「カスペル!生きてたんだね!」


「何言ってるんだよ!みんなと会ったじゃないか!」

「あのね・・・・その時の記憶、僕にはないんだ。」

「えええ?あれだけ凄い事したのに?」

【きっと私とフェンちゃんと、ロキさんとアングルホザさんの事よ?】

お姉さんがやらかしたようです。

「うんうん、みんな生きててくれて嬉しいよ!」

「僕は姉ちゃんが結婚したってのが驚きだよ!」

「どういう意味かな?」

「特に意味はないけど・・・・どう?一度国に帰らない?」


「そうだね・・・・行きたいな・・・・」


暫くして・・・・

「行こう!」

フィンが行く事を決めてくれたおかげで、僕は数年ぶりに故郷へ帰る事ができた。

・・・・
・・・
・・



「わあ・・・・懐かしいな・・・・」

そう思い、船から降りると・・・・

「お姉ちゃん!」


マデロンが抱きついてきた。

「マデロン、ずいぶん大きくなったね!」

「お姉ちゃんはあんまり変わってないね・・・・」

「・・・・あまりお胸は大きくならなかったよ・・・・」

「お姉ちゃん綺麗なお顔だから、そんな些細な事問題にならないよ?」

・・・・うう・・・・大事な事だと思うけどね?


そして・・・・


父と母が・・・・


思わず僕、泣いちゃった。


そして、僕の夫、フィンを紹介。

そして何故かお城へ案内されたんだけど・・・・
何でお城?

暫らくゆっくりと家族で過ごしたんだけど・・・・

城で、バルコニーで王都の人々に顔を見せてほしいと言われ・・・・え?何で僕が?

そう思ったんだけど・・・・行けばわかる、と。

何だろうね?

あまり僕人の前で話とか・・・・できないよ?

そう思いつつ、テラスへ行くと・・・・うわ・・・・凄い人・・・・びっくり。

わああ!国を救ってくれた、英雄様が戻ってくれた!

英雄様万歳!

万歳!万歳!

わああーーーーー


??英雄?

何の事?

「もちろん、ヘルトの事さ?」

父がそう言う。

「ええ・・・・私の娘が英雄だなんてね・・・・」

母がそう言うのだけど・・・・

え?え??
ええ!


本当に?

え!僕が英雄?

僕が知らない間に、英雄になってたみたい。

しかも、にっくき帝国も滅び、今はソーマカカ王国が統合したらしいけど。

後にワワラドナ王国と、ソーマカカ王国の固い絆の架け橋となった英雄ヘルトルーデ・レイナウト・トンケンス、旧姓ヘルトルーデ・マッセリンクは、長い事語り継がれ、特にソーマカカ王国では、100年以上出し物の一番人気だったそうだ。



え!僕が英雄?


Fin

          

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