え?ボクが英雄?

よっしい

第100話 フェンさんにご両親を呼んでもらいます

「じゃあフェンさん?ご両親ってどうしたら呼べるのかしら?」

「簡単だよ!フェンが来てって念じたらすぐに来てくれるの!」

「え?そうなのですか?では・・・お願いしようかしら?」

「うん、わかったよ!ただ、お父さんは気まぐれだから、来てくれるかどうかは分んないよ?」

「そうですか、それは残念ですが、一応お父様もお願いしますね?」

「うん分ったよ!お父さん!お母さん、今すぐここに来て!あ、建物壊れるから、建物の外に来て!」

・・・・フェンさんがしゃべってますが・・・・当たり前ですが何も起こりません。

「ちょっと待っててね!お母さん今走ってやってくるから。」

「え?走ってくるのですか?多分相当距離がありますよ?」

「もう少ししたら来るから、寝てていいよ?」

「・・・・じゃあ・・・少し休みましょう。」

・・・・半日ほどして、地響きが辺りにとどろき、私は驚いて目を覚ましました。

「来たよ!2人とも来てくれたよ!」

「・・・・フェンさん?この揺れは?」

「だってお母さんが全力で走ったらこうなるよ?」

・・・・どういう事でしょう?

建物の上に行き、外を見ると・・・・なるほど、巨人が走っています。
パッと見小さいのですが・・・・それは距離があるから。

すぐに目の前までやってきました。

「息子よやって来たぞ!そこにおるのは・・・・ヘルトか?少し知っているのとは違うようだが?」

大きいです・・・・建物の上に居ると言うのに、アングルボザさんでしょうか?見下ろしてるんですから、その大きさと言ったら・・・・

「すいません、記憶を失ってしまって・・・・今は別人格みたいですが、ヘルトで合ってると思いますよ?」

「難しい事は分らぬ。で、どうしたのだ!」

「お母さん!何だかね、時間を飛び越えちゃったみたいなんだ!そしてね、敵が僕たちを襲ってくるから、やっつけてほしいの!」


すると、アングルボザさんの後ろから・・・・

「なんじゃなんじゃ?面白い事になっておるようだの?」

「えっと・・・・ロキさんですか?」

「おうともよ!何とも珍妙な気配がするからな、着いてきたぞ?」

「えっとありがとうございます?実は・・・・」

私は説明をしました。
意外とロキさんが食いついてきて、

「ほほう!帝国をぶっ潰せばよいのだな!簡単じゃ!うほほおお!」

「えっと、悪さをしている上層部と軍でお願いしますね。一般の人はできれば巻き込みたくはないのです。」

「たやすい事じゃて。ぐふふ・・・・これにやらせれば、あちこち大変じゃからの、わしに任せれば簡単じゃよ?国を亡ぼすのは久しぶりじゃが、帝国だろ?最近目に余っとったからの!喜んで引き受けてやろう!」

「あ・・・ありがとうございます?」

こうして帝国の命運はこの瞬間決まってしまいました・・・・?

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