え?ボクが英雄?

よっしい

第98話 何故か元気になる・・・仲間、でいいのかしら?

「ヘルトルーデ、よく分からないが、一体この料理は何なのだ?見てくれ!皆以前の力を取り戻したかのような、力強い動きをしている!」

言われてみれば・・・・皆さん、顔色も良くなってますし、ピンと背筋を伸ばして、体調もよさそうですね!

「それはよかった!美味しい食事をすれば、元気になるものですよ?」

「お姉ちゃん?ちょっと違うと思うよ?」

「え?何かおかしいですか?マデロンさん。」

これからの事を考えると、皆さん元気になった方がいいに決まってますからね。

そして、片付けは他の女性が任せて!と言っていただけましたので、私はお父様と一緒に建物に入る事になりました。

「血の海だ・・・・気分が悪くなったらすぐに知らせてくれ。」

・・・・大丈夫ですよ、血を見るのは慣れてますから・・・って、え?私血を見るの慣れているのかしら?

中に入ると・・・まだ床がべったり・・・・

「この建物、どうするのでしょう?」

「できれば拠点として使いたい。」

「わかりました・・・・えと・・・汚れたちを綺麗に!ゴミも埃も飛んでけ!」

・・・・どうでしょう?

「ヘルトルーデ、大丈夫か?無理し過ぎじゃないのか?綺麗にしてくれるのはありがたいが・・・・」

何だかフラフラします・・・・この建物前部綺麗になったのでしょうか?ちょっと無理したみたいですね。

「申し訳ありません。少しフラフラします。」

「奥にベッドがある。そこで休んでくれ。それと、万が一の場合に備え、先ほどのフェンリルの素材、貸してくれないか?」

「え・・・ええ・いいですよ?先程のように爪を実体化させるのですね?」

「ああそうだ。触媒師の能力の一つだな。短時間だけだが、、ほぼ元の生き物の姿にできる。こちらの言う事を聞いてくれるしな。」

「凄い能力ですね。」

「その分魔力を食う。燃費は良くないが、フェンリルが元の魔獣なら、十分元が取れる結果になるだろう。さあ、ここだ、休んでくれ。」

私は遠慮なくベッドに横に・・・・フェンさんがいるので、安心したのか、あっという間に意識が無くなりました。

・・・・
・・・
・・



暫くしてでしょうか?私は何やら騒がしい気配で目を覚ましました。

外の様子が何やら変ですね。

「フェンさん?何かありましたか?」

「えっとね、外に人がいてね、ここを攻撃してきたの。でもね、あのおじさんがフェンの爪でフェンの小さいの沢山出してね、あっという間に撃退してたよ?」

「教えて下さってありがとう・・・・一寸確認しましょうね。」


残り時間  199時間28分

コメント

コメントを書く

「ファンタジー」の人気作品

書籍化作品