え?ボクが英雄?

よっしい

第89話 捕まってしまいました・・・・

「こんな所で何をしている!怪しい奴!」

いきなりそれですか・・・?

私の報こそ、聞きたいです・・・・

「申し訳ありませんが、私はここで倒れていたようなのです。しかも、記憶がないのです・・・・私は何者でしょう?」

胡散臭そうに見る兵士。

「そんなのは知らぬ!お前・・・・まだ子供だな?髪の毛が長いのか・・・女か?」

「失礼ですね・・・・女の子ですよ?」

「待て・・・何か様子がおかしい。」

別の・・・この中で一番装備の立派な兵士さんが割って入ります。

「俺は鑑定持ちだ・・・・調べるぞ・・・・」

その兵士は、私を調べ始めました・・・・

「なんだ・認識疎外が入ってるじゃあないか!性別が不明だぞ!しかも名前は・・・・ヘルト?ヘルトってあの・・・・元ソーマカカ王国の・・・・ヘルトルーデ嬢か?」

「え?確か先の戦争で逃げて、その後行方知れずっていう・・・・」

「ああ、たぶんそうだろう…だが変だな・・・もう15のはずだが・・・・年齢が合わん。13だ。しかもちんちくりんすぎて・・・髪の毛が長くなければ男と思ったぞ?まあ・・・・顔は恐ろしいほど整っているから、中世的に見えるが・・・・」

えっと、私はちんちくりんなのですか?しかも、顔が整いすぎているのですか?一体褒められているのか、けなされているのか・・・・わかりませんね。

あ、そうですか、今の私のこの姿ですね。

どう見ても男物ですね・・・・ズボンに、体にぴったりの服。胸は・・・・まっ平、ぺったんこですか・・・・ですが、胸を見て男と思ったのなら、失礼な話です!

「13?10歳ぐらいにしか見えませんが?」

もっと失礼な発言です・・・・女性は背が低くても可愛いのですよ?

「まあいい・・・・ヘルトルーデ嬢で間違いはなさそうだが・・・・どこへ向かってる?聞くまでもなさそうだが・・・・」


「申し訳ありませんが、私、記憶がごぜいません。宜しければ一緒にお連れ願えませんか?」

「なんだ?おかしなことを言う。つまり囚人として連れていけと?」

「いえ、身元不明の人か、保護の対象としてして連れていってほしいですよ・・・?」

「まあいい・・・・ついて来い。そこの少年は?」

「フェンの事?フェンはフェンだよ!マスターについていくよ!」

「・・・・可哀想な子供だったか・・・・」

さらに失礼な発言です・・・・この人達は一体何者でしょう?

そう思ったとき、一瞬頭がチクッとし・・・・

【異世界への干渉:制限時間残り239時間39分30秒】

と頭の中?に出ました。何でしょうか?
つまりあと10日ですか?
これは何を意味するのでしょうか?

          

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