え?ボクが英雄?

よっしい

第67話 課題をクリアしたのかな?

何だか変な建物と、先に行く道と、魔法陣が床に描いてある場所と、3か所の行き先?があったんだけど。

流石はベテラン冒険者のロヴィーサさん、いち早く我に返ってました。で、そのロヴィーサさんだけど。

「今回はここまでなので、魔法陣の上に移動してくださいね。あ、ヘルトとカトレインはここ初めてだったから知らないだろうけど、ボス部屋を攻略すると、このダンジョンではこういった場所に出ます。休憩できる建築物、先へ進む道、ダンジョンの入口へ戻れる魔法陣。今回は5層までの攻略なので、一度地上へ戻ります。」

ロヴィーサさんが、主に僕と、カトレインに向けて説明してくれた。

一応、最初に聞いてはいたけれど(ダンジョンに入る前に、全員に説明があった。)実際に見て、それを説明してくれるロヴィーサさんの対応は丁寧でわかりやすくて。

未だ放心状態のメンバーを引き連れ、魔法陣で地上に戻ったんだ。

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ロヴィーサさんが報告をしてくれてたんだけど、その後はもう大騒ぎ。

フロリーナさんが真っ青な顔でやってきて、僕と一緒にダンジョンに入ったメンバーに謝っていた。

あ、悪いのフェンなんだけど。

「ごめんなさいごめんなさい。知らなかったとはいえ、一歩間違えれば皆さん死んでいたでしょう。私の責任です。」

「あ、あの、たぶんフェンが悪いので、責任があるとすれば、そのフェンを従えている僕だと思うので、僕が責任を取ります。」

フロリーナさんは悪くないので、僕が責任を取ろうとしたんだけど、

「駄目です!私はこの学院の代表として、生徒を死の危険にさらしてしまいました。これは許される事ではありません。」

「まあまあ叔母さま、ここはみんな無事だった事ですし、そこまで責任って言わなくても。それに、よく分からないままこの僕が、ドラゴンスレイヤーになってしまいましたからね。貴重な体験をさせてもらいましたよ。」

フィンが間に入ってくれる。

その後も色々言ってたけど、

「わかりました。」

と何故か短い一言を言って、フロリーナさんは帰って行った。


で、その後は学院生の間で、何をドロップしたとかの報告会があって、当然ながら僕達のドロップアイテムが飛びぬけていたので、凄いどよめきがあった。

今回は脱落する生徒も無く、全員合格だったみたい。

晴れて次の学年に行けるみたい。

この半年は魔法の基礎だったけど、次の学年からは、実践的な魔法の使い方を教えてくれるんだって言ってたっけ。どんな魔法が使えるのかな?

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