え?ボクが英雄?

よっしい

第66話 1%の確率のはずが

後で聞いたんだけど、本当はボス部屋のボス、運が良くてもは確率は1%

違うボスが出る確率。

本当は0.1%ぐらいらいいんだって。

1000パーティがボス部屋に入って、1パーティが違うのっを引き当てるんだって。それぐらいの確立。だから通常はあり得ないんだって。

それが今目の前に・・・・

『GUGOOOOOOOOO!!!』

ドラゴンがブレスを放ったんだ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「あ、待ってフェン。皆で行かないと。」

僕は急いでドアを開けて入っていくフェンを追いかける。

「ヘルト待ちたまえ!」

フィンも追いかけてくる。

「お兄様待って!置いてかないでよお!」

カトレインは必死に追いかけてきた。

「まあ、ドラゴンなんて出ないわよ?」

そう言いながらついてくるロヴィーサさん。

ドアが閉まり、魔物が現れる。

魔法陣が床から輝いて、魔物が現れるんだけど、でかい。サイクロプスじゃないよね。

ああ、やっぱりドラゴンじゃないか。何してくれたんだよフェン。

「マスターやったよ!お肉だ!」

「ド、ドラゴン。死んだ・・・・」

早くも諦めモード全開のカトレイン。

「わ、本当に出た。皆、ブレスが来る、何とかかわすか防ぐかしてくれ!」

そう言いつつ、動けないフィン。

「信じられない・・・・本物のドラゴンが、こんな低階層に・・・・」

呆然としているロヴィーサさん。

そして、フィンの従者は何とかフィンを護ろうと、フィンの前に出ている。

僕は素早くカバンから大きな布を取り出し、みんなを無理やり集めてかぶせる。さらに衝立を出し、ドラゴンノブレスを受け止める準備をする。受け止めるんじゃなく、受け流すんだけどね。



皆の安全を確保したから、戦闘に向かう。
もう既にフェンがドラゴンを攻撃してて、ドラゴンが劣勢。
フェンリル相手じゃ荷が重いよね。

そして、苦し紛れにブレスを放つ。あ、みんなの方に向いてる。

僕は弓を構え、矢を目に放ち気をそらせる。

硬めが使えなくなるドラゴン。

僕をもう片方の目で睨んでくる。

その隙にフェンがドラゴンの首を食いちぎってた。

ドラゴンが最後のあがきと、ブレスを放つ。
わ!僕にブレスが来る!

咄嗟に服を伸ばし、頭を服の中に入れる。

フェン何やってるんだよう・・・・

僕はブレスをやり過ごし、もう片方の目も射る。

目が見えなくなり、首をかみちぎられ、瀕死のドラゴン。

さらにフェンが手足、しっぽを噛みちぎる。

動けなくなったドラゴン。ブレスももう放てない。

「みんな、もう出てきていいよ。今からレベル上げの時間だよ?さあカトレイン、ここに僕のショートソードで突くんだ。」

僕はカトレインにショートソードを渡し、無理やりドラゴンの首に一撃を命中させる。

「今度はフィン。さあ、やって。」

「あ・・・ああ・・・・凄いなヘルト。信じられない。」

そう言いながらフィンも剣を突き付け、ドラゴンに深手を負わす。

従者も同じく突き刺す。

「あ。ロヴィーサさん。早く早く。」

「え・・・・ええ?いいのか?かしら?」

そう言いながら、僕のショートソードを受け取り、突き刺してた。

「全員ドラゴンにダメージ与えたよね?フェンいいよ?」

「はーい!」

フェンはドラゴンの首を完全に食いちぎり、ドラゴンの頸と胴は分れた。



「あ、マスター!お肉出たよ!今夜はドラゴンステーキ!」

「分かったよフェン。帰ったら焼いてあげるよ。」

「やったー!」

僕は牙やら爪やら魔石やらを回収し、カバンにしまっていく。


「アイテム回収しました。さあ行きましょう!」


放心状態のメンバーを引きずって、ボス部屋の奥のドアを開け、先に向かった。

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