え?ボクが英雄?
第55話 お詫びの品を置いて、逃げ去る僕
「あ、その、壊しちゃってごめんなさい。これで許してもらえるか分からないけど、一応ドラゴンのドロップアイテム。さっきの魔道具の価値が分からないから、これでごめんなさい。」
僕はドラゴンの鱗や牙、爪、まだ残ってるお肉をいくつかその場にカバンから取り出し、置いていく。
《フェン、もうここにはいられない。急いでここから出るよ?》
《わかったよ!フェンはマスターについてく!》
「フロリーナさん、ごめんなさい。折角誘ってもらったのに、こんな事になってしまって。ここまで連れてきてくれてありがとう。あ、食堂のお食事美味しかったです。それでは。」
僕はそう言って素早く走り出す。
勿論フェンもついてくる。
暫らく事の急さにぼーっとしてしまっていたフロリーナさんが、はっと我に返り、
「あ、ヘルト卿、待って!」
もう僕はその声が届かない所を走ってた。
僕、あんまり勢いよく走ってたから、前に何かが、誰かがいるなんて気が付かなくって。
角から出てきたその人と思いっきりぶつかってしまって。
「ぐへっ!」あああ、その人思いっきりこけた。
僕も勢い余って壁に激突。いててて・・・・
「き、君、大丈夫かい?怪我はない?」
その、ごめんなさい、折角の男前さんの顔、お鼻から血が出ちゃってます。
「ぼくは だいじょうぶでも あなた かおから ちが この クスリつかえば なおる」
僕は急いで怪我に効く薬を取り出し、差し出す。
「こ・・・・これは・・?エリクサー?ちょっと違うか?いいよこんな貴重なの。それより、そんなに急いで何処へ向かってるの?それに、君、見た事のない顔だね。新入りかい?」
「あ・・・えと・・・・その・・・・」
あ・・・・追手が走ってきてる。このままでは追いつかれちゃう。
「よく分からないけれど、追われてるのだね。さっきの爆発音は君かい?まあ折角だ、僕についておいで。少しの間匿ってあげるよ。おい、少し時間を稼いでくれないか。」
「わかりましたフィンセント様。後でお部屋で合流いたします。」
そう言ってそのえっと従者さん?が、追手の来る方へ向かって行っちゃった。
「さあ行こうか、ヘルト卿。」
あえれ?僕名乗ってないよ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
えっと、僕は今この人のお部屋に来てるんだけど。
「はあはあ・・・・すまないね、僕はあまり体力がないんだよ。あ、そうだ、自己紹介がまだだったね。僕は一応、この国の王子で、フィンセントって言うんだ一応、王位継承順位は6位だったかな?父が即位すれば、継承順位は第3位になるらしいから、まあ僕が王様になる事はないんだけどね。だけど、国の為に何か役に立つことはないかと思って、ここで学んでいるんだよ。」
「ぼく へると フロリーナさんに つれられて きたけど まどうぐ こわしたから にげてきた いちおう べえんさいのため どらごんの どろっぷあいてむ おいてきた」
「あれ?君はあ、ごめんヘルト卿だったね。異国の人かな?訛りからして、この言語であってると思うのだけど。」
あ、僕の国の言葉。しかも結構流暢に喋るね。
「あ、凄いね。よく僕の国の言葉がわかったね。」
「ああ、まあ僕はね、争い事には全く役に立たないから、せめて内政か、外交か、まあ何かの役に立てればと思い、いろいろ勉強してるんだよ。」
こうして僕は、暫くこの人の所で隠れたんだ。
          
僕はドラゴンの鱗や牙、爪、まだ残ってるお肉をいくつかその場にカバンから取り出し、置いていく。
《フェン、もうここにはいられない。急いでここから出るよ?》
《わかったよ!フェンはマスターについてく!》
「フロリーナさん、ごめんなさい。折角誘ってもらったのに、こんな事になってしまって。ここまで連れてきてくれてありがとう。あ、食堂のお食事美味しかったです。それでは。」
僕はそう言って素早く走り出す。
勿論フェンもついてくる。
暫らく事の急さにぼーっとしてしまっていたフロリーナさんが、はっと我に返り、
「あ、ヘルト卿、待って!」
もう僕はその声が届かない所を走ってた。
僕、あんまり勢いよく走ってたから、前に何かが、誰かがいるなんて気が付かなくって。
角から出てきたその人と思いっきりぶつかってしまって。
「ぐへっ!」あああ、その人思いっきりこけた。
僕も勢い余って壁に激突。いててて・・・・
「き、君、大丈夫かい?怪我はない?」
その、ごめんなさい、折角の男前さんの顔、お鼻から血が出ちゃってます。
「ぼくは だいじょうぶでも あなた かおから ちが この クスリつかえば なおる」
僕は急いで怪我に効く薬を取り出し、差し出す。
「こ・・・・これは・・?エリクサー?ちょっと違うか?いいよこんな貴重なの。それより、そんなに急いで何処へ向かってるの?それに、君、見た事のない顔だね。新入りかい?」
「あ・・・えと・・・・その・・・・」
あ・・・・追手が走ってきてる。このままでは追いつかれちゃう。
「よく分からないけれど、追われてるのだね。さっきの爆発音は君かい?まあ折角だ、僕についておいで。少しの間匿ってあげるよ。おい、少し時間を稼いでくれないか。」
「わかりましたフィンセント様。後でお部屋で合流いたします。」
そう言ってそのえっと従者さん?が、追手の来る方へ向かって行っちゃった。
「さあ行こうか、ヘルト卿。」
あえれ?僕名乗ってないよ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
えっと、僕は今この人のお部屋に来てるんだけど。
「はあはあ・・・・すまないね、僕はあまり体力がないんだよ。あ、そうだ、自己紹介がまだだったね。僕は一応、この国の王子で、フィンセントって言うんだ一応、王位継承順位は6位だったかな?父が即位すれば、継承順位は第3位になるらしいから、まあ僕が王様になる事はないんだけどね。だけど、国の為に何か役に立つことはないかと思って、ここで学んでいるんだよ。」
「ぼく へると フロリーナさんに つれられて きたけど まどうぐ こわしたから にげてきた いちおう べえんさいのため どらごんの どろっぷあいてむ おいてきた」
「あれ?君はあ、ごめんヘルト卿だったね。異国の人かな?訛りからして、この言語であってると思うのだけど。」
あ、僕の国の言葉。しかも結構流暢に喋るね。
「あ、凄いね。よく僕の国の言葉がわかったね。」
「ああ、まあ僕はね、争い事には全く役に立たないから、せめて内政か、外交か、まあ何かの役に立てればと思い、いろいろ勉強してるんだよ。」
こうして僕は、暫くこの人の所で隠れたんだ。
          
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