え?ボクが英雄?

よっしい

第41話 触媒師?何それ美味しいの?

僕はまだあまり字を読めない。勿論小さい頃暮らしていたソーマカカ王国では、ちゃんと読み書きできたたんだよ?

だけど、ここワワラドナ王国の言葉は、ソーマカカ王国のとは全く違ってて。

なので一からお勉強。

だけどやっと少し喋れるようになった程度だから、字を読むのは、まだ簡単なのしか読めないんだ。


で、今は受付のお姉さんと一緒に僕のカードとにらめっこしてるんだ。

だけど、僕はまだあまり読めないし。


で、お姉さんの話だと、僕の職業(候補)は触媒師っていうらしくって。

あ、職業っていっぱいなれるみたいで、それのうちの一つみたい。

もう既にテイマーと、薬師は職業らしいけど、僕がまだ小さいので、全部候補とか、仮とかになってるみたい。

テイマーと薬師は既に活躍の場があるので、仮扱いみたいなんだけど、触媒師は候補だって・・・・何だろうね、候補って。

受付のお姉さんに聞いても

「ヘルトさん?普通はヘルトさんぐらいの年齢の人は、こんなに職業持ってないんですからね?」

「そうなんですか?」

「そうなんですよ?まだ確か12歳なんでしょ?少なくても15歳になまでは殆ど職業は身についてないから。」


えっとじゃあ、僕の職業って、今もうあるのは特別って事なのかな?

一応また調べておくから、数日したら寄ってね?

と言われちゃった。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

リリアナさん達に報告をしてから、家に帰ったんだ。

暫くしてから様子を見に行ってみよう。


僕は久しぶりに武器のお手入れ・・・・僕の武器は弓だから、弓のお手入れを。

だけど、そろそろ矢が尽きかけてて。

何か作った方がいいかな。

カバンをごそごそしてると、見つけました固そうな素材。

大量のドラゴンの牙。

どう使おうか悩んで、結局ずっとカバンの中だったりしてたから、この際だから、牙の先端を矢じりとして使ってみようかな?
そう思って加工をしようと思ったんだけど。

硬い!

ひたすら硬いんだよね。

僕の持ってる物の中で一番硬いのが、ずっと持ち歩いている短剣。

探検で牙を削ってみたけど、全く削れない。

何これ?

牙を握り、目を瞑り、牙が矢じりにって思いながら魔力を込めてみたけど、そう簡単に変化はないよね?

どうしよう・・・・そう思ってると、

「マスターどうしたの?そんな難しい顔しちゃってさ。」

そこへフェンがやってきた。

「あ、フェンどうしたらいいか分からなくってね。」

僕はドラゴンの牙をフェンに見せ、

「これで矢じり作れないかなあとか思ったんだけどね、硬すぎて。」

「えードラゴンの牙って硬い?」

フェンに牙を渡すと、指で、えっと爪かな?で、ドラゴンの牙をどんどん削っていく。

何であんなに簡単に削れるんだろう?

よく見れば、なるほど、フェンの爪かあ。

フェンリルだからね。

「ねえフェン、その爪頂戴?」

「ええ?フェンの爪が欲しいの?マスター?」

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