え?ボクが英雄?

よっしい

第39話 フェンのお部屋を用意しないとね

森の中の土と木で作った僕の家。

土って言ってもちゃんと焼いた瓦とか、土壁にも表面が固くなるようにいろいろ工夫はしてる。

今住んでいるのは一番新しいお家。

道具が充実してきたから、以前より立派なお家ができたんだ。

前のお家よりもっと森の奥。

フェンに聞くと、ここにはほとんど人間は来たことが無いそうだ。

アングルホザさんに確認しても、フェンが生まれてから、ここまで来た人間はいないそうだ。

僕、街で色々教えて貰えるのは嬉しいけど、人とのおつきあい苦手だから、こうして人と離れた場所で暮らすのも悪くはないかな。
リリアナさんとかいい人なんだけどね。

あのパーティも僕にとっても優しいし?
だけど、何というのかな?なんだかんだ言いつつお世話を焼き過ぎてくるのがちょっと、疲れちゃう。

善意でやってくれてるんだけどね・・・・その善意が僕にはつらいの・・・・なんて贅沢な話なんだろうね?

そして今、僕がやろうとしている事は・・・・

今はいいけど、何時までも僕と一緒にずっと過ごさせるのもかわいそうだから、フェンのお部屋を作ってあげてるんだ。

そうは言ってもね、僕の作ったお家の大きさは、1人で過ごす事を考えて作ってるから。

一寸2人で寝るのは狭いの。
だけど、その、フェンのもふもふ・・・・つい抱き枕にしちゃってる。

フェンも

「マスターならもふってもいいよ?」

って・・・・あー!もう駄目・・・・


あ、見苦しいところを見せちゃったね。
そう言う訳で、覚えたやり方で、お部屋の中を広げる事にしてみました。

以前住んでいた場所も、いつの間にか中が広くなってたみたいだけど、今回は自分で意識して広げたいかなと思って、頑張ってる。


目を閉じ、お部屋が広がる想像をしながら念じる。
そして、なにかこう、力を込めるみたい。
僕がそんなに力入れちゃったらお漏らししちゃう、って言ったら、アングルホザさんに大笑いされたっけ?

アングルホザさんが言うには、魔法っていうのみたいだけど、人間には魔法を使うのは難しいって言われちゃったけど、何とか使ってる。

あ、そうそう、最初に中が広くなってるカバン、あれを手に入れてからお部屋が広くなったんだけど、もしかして、そういったアイテムが魔法の触媒?手助けをしてくれてるんじゃないかなって最近思うんだ。

もしかして、才能だけでそう言う事で来ちゃう凄い人がいるかもだけど、僕にはそんな才能は全くないみたい。
だから、このカバンの力を利用して、魔法と使えば?って言われ、やってみてる。

アングルホザさんからしたら、たとえそのアイテムの力を利用しても、才能が無ければできないんだって。
だから、本当は隠れた才能があるんじゃない?って思ってしまう。え?勘違い?

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