え?ボクが英雄?

よっしい

第18話 一生懸命覚える

僕はあれから半年、この女性パーティの人達の手が空いている時に、少しづつ言葉を教えて貰った。

手とか顔とかの単語から教えて貰い、段々と難しい複数の言葉も言えるように。

まだ片言なんだけど、言いたい事は十分伝わるようになったかな。

それと共にここの字も一緒に教えて貰う。これはそんなに難しくはなかったかな。

僕の知ってる字と、そんなに違いはなかったんだよね。

それと共に僕は家の改良と、何があるか分からないので、別の家も作っておいたんだ。
もしかして何かに襲撃されるかもしれないし、

今は道具も充実しているし、ここに流れ着いた時より体も大きくなって、力もついたから前ほど時間はかからず、3カ月ほどで完成した。

それと、相変わらず森の中で視線を感じる事がある。
何だろう?




「さあ、ヘルト?今日も授業を始めるよ?」

「あ、おねがいします、りりあなさん。」

まだきちんとした発音で喋れてないけど、意思疎通ができるだけましかな。そして今日はリーダーさんに教えて貰う。
最近はあまりダンジョンに入ってないみたいで、よく僕の言葉を教えるのに付き合ってくれている。

「あの、さいきん だんじょんに、いってないみたい。ぼくのせいですか、ごめんなさい。」

僕が言葉を教えてほしいとお願いしてから、あまり冒険者らしいこおとぉしていないように思えたので、尋ねてみる。


「あ、いいのよ?というかヘルトからもらったお金あるでしょ?あれだけあれば暫らく暮らしていけるのよ。だから無理して危険なダンジョンで稼ぐ必要もなくなったのよね。だから気にしないでもいいのよ?それにね、あのとき仲間が死にかけたでしょ?それで仲間ももうあまりダンジョンに行きたがらないのよ。」

そう言う事ならいいんだけど・・・・まだ僕は素早く理解できるだけの言語能力を身に着けていないので、リリアナさんに言われた言葉をゆっくりと理解していく。

幸い?人より記憶力はあると自覚してるので、一度発せられた言葉は暫く覚えていられる。

だから、ゆっくり理解できる。

「わかりました。ぼくの せいじゃ なくて よかった。」

「むしろこちらが礼を言いたいのよ?ダンジョンで助けてもらったうえに、こんな言葉を教えるって難しい事じゃないし、そんな事でこんなにお金貰っちゃって。」

「いいんです おかねのつかいみち ないですし。」

「そういえばヘルトって何処に住んでいるの?もしよかったら教えてくれない?」

教えてもいいものだろうか?この人達はいい人だし、信用できるけど、万が一悪い人に知られたら困るかも。どうしようかな。
でも、色々してもらってるし、家は3つあるし(呼人荷物置き場を兼ねて3つ用意してある)、何かあっても何とかなるかな。


「わかりました。こんどいっしょに いきますか?」

「いいの?じゃあパーティメンバーでお邪魔しちゃおう!」

そうしたら翌日家に連れていく事になっちゃった。

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