え?ボクが英雄?

よっしい

第17話 言葉を教わる

僕は色々考える。

今まで街に近づけなかったけど、こうして街に出入りできるんだったら、今後もこうして人と触れ合う機会も増えるんだろうなあって。

だけど、僕はこの人達の言葉が分からない。
一応、ジェスチャーでわかってもらえてるようだけど、やはり意思疎通は大事だなって感じる。

・・・・・よし決めた!この女性パーティに言葉を教えてもらおう!

なんてったって、助けたんだから、頼めば・・・・教えてくれるよね?

思い立ったら即行動!

僕は女性パーティのリーダーさんの所へ行き、分からないと思いつつ、言葉をかける。

「リーダーさん、お願いがあるんです。僕に言葉を教えて下さい。」

困った表情をするリーダーさん。

リーダーさんが困った顔で、パーティのメンバーを見渡してるけど、誰も僕の言葉が分からないようだ。

僕は何とかジェスチャーで、言葉を教えてほしいとアピールする。

ここはひとつ・・・・

僕は自分を指し、
「へると」

と喋る。

??と首をかしげるリーダーさん。

今度は顔を指し、

「へると」

??

शायद एक नाम? लिलियाना लेसेंडेस もしかして名前かしら? リリアナ・レセンデス 」

そう言葉が返ってきた。

「りりあな れせんです」

と僕はリーダーさんを指さし、言葉を発する。

あ、顔が喜んでる表情だよね?
どうやらあってるみたい。

じゃあ次は・・・・紙に僕の名前と、リーダーさん・・・・りりあな れせんです って書いてみようかな。


僕はギルドの受付の女性に、紙が一枚欲しいと示したら、売ってくれた。
さっきのカードで、中に入れたお金で購入可能なようなので、書く物も買う。

そして、リーダーさんの所へ戻り、紙に僕とリーダーさんの名前を書き、

字を示し、 「へると   りりあな れせんです」

と言葉を発し、リーダーさんに書くものを渡すと・・・・

理解してくれたのか、ボクの名前の所に  ヘルト  リーダーさんの所に  リリアナ・レセンデス

と書いてくれる。
覚えれるかな・・・・ボクは一生懸命紙を見て、大まかには覚えた・・・と思う。

その頃には、同じパーティメンバーが、皆僕とリーダーさんの周りに集まってるわけで。
こうしてみると・・・・全員女性のパーティなんだよね・・・・僕ちょっと苦手かな・・・・
何だか妙に緊張しちゃう・・・・

あ、今はリーダーさんに集中。

この後どうしようかな・・・・


僕はお金を、金貨を10枚取り出し、紙の上に置き、「きんか」と言ってみる。

リーダーさんが、

「金貨」

と答えてくれるので・・・・

僕はリーダーさんに金貨10枚を渡し、紙を指さし・・・・

もっと教えてほしいと僕なりにジェスチャーで示す。

リーダーさんは、金貨を手にしたまま困惑している様子。そして、パーティメンバーと相談してるようだ。

暫くして・・・・手で〇を表してくれる。

あ、よかった・・・・


こうして僕は、この女性パーティに言葉を教えて貰える事になったんだ。

コメント

コメントを書く

「ファンタジー」の人気作品

書籍化作品