え?ボクが英雄?

よっしい

第16話 凄い金額・・・・なのかな?

そう言えば、以前森で朽ちていた死体から回収したカバンに、お金が入っていたっけ。使う機会も無かったけれど。

金貨と銀貨だったかな。

どれだけ価値があるかも知らないや。

あー何かやっぱり変な事をしちゃったのかな?みんなが僕を見て驚いてる。

まあいいや、気にしないでおこう。あ、まだあるなあ。

僕は持ってても仕方ないので、必要なもの以外はすべて出す事にした。

武器は予備も含め幾つかあればいいし、防具は、重い物はいらないし、大きな防具は装備できないしな。あ、鎧はカバンに入れてなかったっけ。

そしてよく分からない素材だよね。

まだ・・・・牙かな?毛皮もいらないかな暖を取るのに必要な分はあるし。
食べ物は、そのままかな。

テーブルに並べきれなかったので、床にも置いていく。

あ、受付の女性がこちらにやってくる。

近くで見ると綺麗な女性だなあ。
綺麗だよね、僕みたいに汚れてなさそうだし。それに何だかいいにおいがする。

さっきまで一緒に居た女性の冒険者の人は、ダンジョンにいたからか、汚れててちょっと汗臭いけど。まあ、水浴びもできないから仕方が無いんだけどね。

そして何故かため息をつく受付の女性。

えと、ちょっと待って?という身振りで何処かへへ行ってしまう。

すると、一緒にダンジョンにいた女性達が、僕の所で一緒に並べたアイテムを見ている。
何か欲しいのかな?

色々指を指したりしているね。

暫くして、受付の女性が、何やら難しい顔をしてるおじさんを連れてきた。

2人して何か話してるようだけど・・・・

えっと・・・・調べるのかな?言葉が分からないというのは何かと不便だなあ。

あーリーダさんかな、が僕を見て、アイテムを見て、を繰り返してるので、思わずリーダさんを見つめてしまった。

ちょっと面白かったので、にこっとしたら、何か顔を真っ赤にして下を向いてしまった。
あ、ごめんなさい、そんなに見ちゃったら恥ずかしいよね。

そう思ってると、受付の女性が僕を突いてくるので、何かと思ったら、どうやらアイテムを調べ終わったようで、椅子に座るように身振りで示してくれる。

僕は椅子に座ると、受付の女性と、難しい顔したおじさんが紙を取り出して、見せてくれる。
よく分からないけれど、数はわかる。多分、品物ごとの数とか書いてるんだろうな。

僕が言葉と字が分からないのを理解してくれたのか、品物を指さし、紙を指さししてくる。

よく分からないから、にこにこしながら聞いている。

横でリーダーさんたちが見ている。
何かおかしかったら教えてくれるのかな。

暫らく繰り返し、おじさんが何やら袋を取り出して、中身を見せてくれる。見せると言うか、取り出して並べてくれる。

えっと、金貨かな?

10枚ごとに並べてくれてる。

えっと、金貨が10枚の山が、23あるのかな?

後は銀貨が4枚。

つまり金貨が230枚と、銀貨が4枚。これをどうしろと?

リーダーさんたちはその金貨の山を見て驚いてる。


多いのかな?

おじさんが、アイテムを指さし、金貨を指さす。つまり、この金貨と銀貨で、このアイテムを買ってくれるという事なのかな?

いらないからいいんだけど。だけど・・・・金貨って重いよね。

そう思ってると、受付の女性がカードを出すように身振りで示してくれるので、出すと、何やら金貨を一枚手に取り、カードに乗せるような事をしている。
僕はわからないので首をかしげると、どうやら、お金をカードに入れる?事が出来るみたいで。

受付の女性が一枚目の前でやってくれる。

すると、カードに何か文字が増えてる。

へー、便利なんだな。
僕は全部はもしかして都合が悪いかもと思い、金貨10枚と、銀貨は全部カバンに仕舞い、残りをカードに入れてもらう事にしてみた。

カードの文字がまた変わる。

僕はわからないので、リーダーさんに確認してもらおうと思い、カードを指さし、見てもらう。

何か、指で〇を作ってくれたので、たぶん大丈夫なのだろう。

よく分からないまま、僕は大金を手に入れたみたい。

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