え?ボクが英雄?

よっしい

第13話 再びダンジョン探索

荷物を家に置いて、食事をして、寝る。
食事と言っても、こちらはお腹を満たすためと、自分自身の実験を兼ねてる。
先ずはお腹を満たし、その後は毒草を色々混ぜたものを、食べる。

最初はかなり量が少ないのを食べてたけど、だんだんと自分自身の身体に効かなくなってきて、今は最初の10倍ほどの濃さを、そして種類も5種類ほど増やして食べてる。
念の為それぞれの毒草に効く解毒剤は用意してはいるんだけど。

この荒行は、おそらく毒草を食べ続ければ、耐性が出来るだろうとの考え。
本では暗殺者が毒を使う事があるけれど、あれって自分自身には効かないよね?という事は恐らく自身で毒を受け入れて、効かなくしてるんだなあ、と。

1年近く毎日毒のある物を食べてる所為か、味覚も変わってしまったようで、大抵のものは食べれるようになってきた。
最近は魔物を食べてる。
本では魔物は食べれない、と書いてたけど、そんな事はなく。

最初は食べたのち、すぐに吐いた。
ひたすら吐いた。だけど、1ヶ月ほど食べ続けるうちに慣れてきて、吐かなくなった。

さらに毒を傷口に塗って、身体にしみこませるという方法。
傷に入った毒を打ち消す傷薬を先に用意したのでよかったけど、最初は傷口がみるみる変色して焦った。
今は変色はしないけど、暫く痺れる。

再びダンジョン?へ向かう。
矢に毒を塗っておくのを忘れない。
最近は短剣の数が増えたので、解体用に使ってる以外は毒を塗っておく。

そしてダンジョンがある岩に近づくと、相変わらず沢山の冒険者が出入りしてる。
道中は薬草、毒草ともに生えてるので、周りに気をつけながら採取するのを忘れない。

そして、入り口にそっと近づき、誰にも見られないよう気をつけながら入っていく。

そして、今まで気が付かなかったというか、失念してたけど、中は何故か明るい。
そう、最初に気がついてれば、ここがダンジョンだと分かったのだけれど、色々あって思い出せなくて。

なるべく最初は人の気配のしない方に向かう。
今日も、前回冒険者が死んでいた所へ向かう。
誰もいない。

奥に進むと、魔物が待ち構えていた。遠くから弓で倒していく。
倒し切れなかった魔物はショートソードで仕留めていく。

途中、最後の魔物が強くて、何度か噛まれた。
痛みを無視して仕留める。
どうやら毒があったみたいだけど、少し痺れる程度で収まってる。
念の為毒消しを塗り、傷薬も塗る。

魔物から石を取り出し・・・・今回は石以外残らなかった・・・・待つと箱が現れる。
どいう仕掛けなのかな?
再び開けると・・・・今度は開けた途端腕に何か刺さった。痛い・・・・
毒針が飛び出してきたようで、結構きつい効き目。
急いで毒消しを塗る。

さて、今回の中身は・・・・何だかよく分からない首飾り?が出てきた。
小さめの青い宝石?が埋め込まれてるけど、何だろう?
一応持っておく。

そして、階段が現れ、魔方陣も現れたけど、今回は進む事に。

階段を降り、暫く進むと、いくつか扉のある場所に出た。
通路の両側にいくつも。
気配を探り、様子を見る。
特に何も感じないので、手前から開けてみる。

小さな部屋があるけど、特に何もない。
幾つかの扉を開けるけど、何もない。

ひょっとしたら何かあるのかもしれないけど、僕にはわからなかった。
そうしているうちに、いくつか扉を開けると、部屋の真ん中に、何かが立っていた。
近付くと、どうやら何か液体が湧き出ているような感じ。

こんなダンジョンに何だろう?そう思いつつ、一度部屋を出ると、通路の反対側に人の気配がしたので、急いで違う部屋に入って隠れる。

すると・・・・どうやら複数の冒険者らしき人達が、先ほどいた部屋に入っていく。
そっと様子をうかがうと、結構疲れた様子に見えた。
そして、暫くすると、何やら騒がしくなって出てきた。
元気そうだ。
もしかして、あの部屋は回復が出来る?

コメント

コメントを書く

「ファンタジー」の人気作品

書籍化作品