第12話　考察

先ずは魔物の魔核を取り出す。
そして・・・・最後に倒した魔物は・・・・大きな魔核だった。

倒れてる冒険者に向かう。
全員死んでる。
男性3人、女性1人。
女性は弓を使っていたのか、立派な弓矢を装備してたみたい。まだ矢が残ってるし、弓も無事。これを貰っておく。
鎧も服も破れてない感じだったので、丁寧に脱がしてカバンに入れる。
この女性は頭をやられたようだ。
ちなみに、胸当て以外は僕が装備できそう。

男性のうち一人は大きなカバンを持ってた。
これももらい、他に使えそうなのを回収。
カバンの中には薬草とか縄とか、地図があった。食料もあるっぽい。
落ちてる剣は・・・・さっきの金属音がしてたやつかな？刃こぼれが酷い。置いていこう。
小手も貰っておく。
重そうな鎧は・・・・持って帰るのも苦労しそうなので、このままに。

ここでちょっと実験。
女性冒険者と、男性冒険者のうち一人は裸にした。
もう1人の冒険者は装備をそのまま、残りの1人は、必要な装備を貰って、残りはそのまま。

しばらく様子を見ると、先ず魔物が消えていった。

そして・・・・裸にした冒険者2人が消えていく。
さらに中途半端な装備の冒険者も・・・・装備品ごと消えた。
最後に、装備を取らなかった冒険者も消えていく。

装備も消えてしまう・・・・・。

そして、いらないけど、地面にもいくつかアイテム、装備品を置いておいたけど、これも暫くして、消えていった。
どううなってるんだ？

そして、ふと見ると、何やら箱が出現してた。
何だろう？
中に何か入ってるんだろうか？
もし罠とかあっても、解除できないなあとか思いながら、思い切って開けてみる。

そのまま開く箱。
中を見ると・・・・何やら小さい容器に入った・・・・ポーション？多分何かの回復剤、それと、1本のダガーがあった。
僕が今使ってるのより良さそうな感じ。
それと、何やら鉄っぽい塊。
鉄と思って取ってみるけど、意外と軽い。何だろう？
よく分からないまま取り、カバンに。
うーん・・・・結構重い・・・・

ここで手に入れたカバンが大きかったので、そこにまとめて入れて、背負う。
そして周りを見ると・・・・なにやら魔方陣？が現れて、それとは別に奥に行けるような・・・・階段があった。

そう言えばソーマカカ王国で家族と暮らしてる時、父がダンジョンについての本を読んでくれてた事があったっけ？
確か、ダンジョンの特定の場所に、倒さないと先に進めない魔物が居て、倒すと色々なアイテムと共に、先に進めるようになる、と。更にそのまま地上に帰れる魔方陣が出現、帰還できるというやつ。

これだろうか？

小さい時本を読んでもらった知識だから、本当かどうかわからないけど・・・・魔法陣に入って確かめる事に。

魔法陣に入ると・・・・目を開けれないような、凄い眩しい光を発してきたので、思わず目を瞑る。
そして・・・・
再び目を開けると・・・・目の前には岩があった。
どうやら洞窟の入り口から少し離れた所のよう。

ここは洞窟じゃあなく、ダンジョンだった・・・・