〜異世界で契約した従魔がEXランクの魔物達でした〜

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幕間②〜シャルロッテの気持ち〜

第2章 イングレア王立学園編
幕間②〜シャルロッテの気持ち〜
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 私の名前はシャルロッテ・テラ・イングレア。


 この国の第二王女で、第二王子であるアウグスト兄様の妹です。
 上に第一王女であるお姉様がいるのですが、ここ最近は仕事が忙しいらしく中々会えません。


 今日はお父様にお客様がいらっしゃってました。
 その中に私と同じかちょっと上ぐらいの男の子がいました。


 私はこの男の子から目が離せませんでした。


 男の子のお名前はユーマ・シンフィールド様と言うそうです。


 お父様のお話ではユーマ様は、剣に魔法に体術にとあらゆる武術のレベルが高く、今の段階で騎士団の人たちや魔法師団の人達の中で彼に勝てるのはごく僅かだと言ってました。


 それを事前に聞いていた私は、お父様にユーマ様に稽古をつけてもらいたいと頼みました。


 すると明日会うから聞いてみると言ってくださったのです。


 そして翌日、お父様がユーマ様に私に稽古をつけてもらえないかと頼みましたところ、ユーマ様は直ぐに承諾してくださいました。


 それから、少しお話をしてお互いを呼び捨てで呼び、ユーマの方は私に対してタメ口で話すと言う約束をしてその日は別れました。


 そしてその週の日曜日、いよいよユーマとの稽古が始りました。


 ユーマは私に自分に向かって思い切り〈火槍ファイアランス〉を撃てと言ってきました。


 私は最初戸惑いました。


 でも、ユーマは本気でした。


 だから私は決心して、ユーマに対して思い切り魔法を撃ちました。


  〈我が手に来れ、火の魔力よ 集まり火の槍となれ!火槍ファイアランス!〉


 私の撃ったファイアランスはユーマに向かって飛んで行きました。


 ユーマはそれを本来ならあり得るはずのない魔法で対抗してきました。


ユーマ〈氷槍アイシクルランス!〉


 そう、私が撃ったのは火属性の魔法、対するユーマは氷属性の魔法でした。


 普通なら火と氷なので火の魔法が勝つのですが、何と相殺(相打ち)してしまったのです。


 それにユーマは詠唱をしていませんでした。


 本来魔法とは、詠唱することによってイメージをしやすくするのです。


 しかしユーマ曰く、イメージが出来るなら詠唱しなくても発動キーだけで魔法は撃てる。それに詠唱してたらなんの魔法を撃つか相手にバレて対策されちゃうとの事でした。


 私はまさに目から鱗が落ちるくらいの衝撃でした。


 ユーマはこれを広めないでくれと言っていた。


 ユーマが広めたくないのなら、それは広めないと約束すると、ユーマは私の頭を優しく撫でてくれたのです。


 優しい手に撫でられて、すごく気持ち良かったので、私はこれからも撫ででほしいと頼みました。


 するとユーマは、優しい表情を浮かべながら「良いよ」と言ってくれました。


 その言葉が嬉しかったらしく、私は思い切りユーマに抱きつきました。


 その後も、魔法を撃っては改善点やアドバイスを受けてを繰り返して気付けば夕方になっていました


 ユーマと別れた後、私は自室で才女であるイリスと話していました。


 初めて会った時と今日の稽古中に感じた違和感について何なのかを。


  「イリス、ちょっと良いかしら?」


イリス「良いですよ?どうされました?お嬢様」


  「私、ユーマから目が離せないの。初めて会った時も、そして今日の稽古中も。この感情が何なのか知ってるのなら教えてください」


イリス「それはですね・・・」


  「それは?」


イリス「恋でございますよ、お嬢様」


  「恋ですか・・・、恋⁉︎恋ってあの?異性を好きになるってやつの恋ですか?」


イリス「それでございますよ。お嬢様はユーマ様に恋をなさっているのですよ」


  「私はユーマに恋を。うん、この感情が恋というのなら納得ができますわ」


イリス「アタックするのですよお嬢様。お嬢様にアプローチされて落ちない男などいません!」


  「でも、ユーマには素敵な婚約者が2人もいるのですよ?私みたいな子供っぽいのは相手にされませんよ」


イリス「この国では、平民でも2人以上と結婚するのが認められております。それに貴族と結婚したからと言って、その貴族のお抱になる必要はないのですから。お嬢様の自由なのですよ」


  「私の自由なのね?ありがとう、イリス。今直ぐには言えないかもしれませんが、いつかユーマを振り向かせて見せますわ」


イリス「ええ、その粋ですよ。お嬢様!私も僭越ながら応援させていただきます」


  「ありがとう!」


 その後も私とイリスは殿方がどんなことが好きなのか、どんな洋服が好きなのかを話し合いました。


 ユーマと次に会うのが楽しみになりました。

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