〜異世界で契約した従魔がEXランクの魔物達でした〜

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第24話〜入学式とクラスメイト〜

第2章 イングレア王立学園編
第24話〜入学式とクラスメイト〜
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 合格発表から2週間後、今日いよいよ学園に入学する日が来た。


  「ルディ、シルフィ、おはよう。待たせたかな?」


ルディ「ううん、私も今来たところ」


シルフィ「私も今出た所だから大丈夫だよ」


  「そっか。じゃあ行こうか」


ルディ、シルフィ「「うん!」」


 こうして、3人で入学式の行われる学園に向かうのだった。




 学園に着いて、入学式のある校庭に向かうとそこにはもうすでに数多くの入学生が来ていた。


  「うーわ、凄いなぁ。少数精鋭とは聞いていたけど、結構多いね」


ルディ「この人たちが同級生になるんだね。友達できるかなぁ」


シルフィ「ルディなら大丈夫だよ」


 そうして、話していると見知った顔がこちらに来た。


オーグ「お!3人とも、おはよう」


  「オーグ!おはよ」


ルディ「オーグ君、おはよう」


シルフィ「おはよう、オーグ」


 僕達がオーグと挨拶を交わしていると、遠巻きにある会話が聞こえてきた。


「おい、あいつら殿下と親しげに話してやがるぜ」


「平民のくせにな。身分を考えろよな」


「私たちの殿下とあんなに親しげに話すなんて信じらえない!」


 はぁ、(溜め)ここでもこうなるのかよ。


オーグ「ユーマ?どうした、ため息なんかついて」


  「いや、何でもないよ」


オーグ「なら、良いんだがな」


 オーグも交えて、談笑していると先生の声が聞こえた。


ラルフ「静かに!これより第55回イングレア王立学園の入学式を行う。まずは入学した生徒をSクラスの主席から順番に紹介していく。紹介された生徒は立ち上がり、皆に一礼した後座る事。では、始める。まず主席入学、ユーマ・シンフィールド!」


  「はい!」


 僕は立ち上がると後ろの在校生つまり先輩方と、横にいる来賓や先生達に一礼した。
 すると、割れんばかりの拍手が起こった。


オーバン「ほう、あやつが今年の首席合格のユーマ君か。中々に様になっておるな。それにシンフィールドという事は紅銀の大地のブライトさんとサリーさんの息子という事だな。期待しておこうかの」


ラルフ「続いて、次席入学。ルディ・リザベート!」


ルディ「はい!」


 ルディも僕同様に、いろんな人に一礼していた。


 その後、シルフィ、オーグと続きSクラス計10人の紹介が終わった。


 この後、それぞれのクラスに行って、自己紹介と簡単な説明を受けた後解散となるようだ。






 入学式を終え、3人でSクラスの教室に入った。
 自由な席に座って良いと黒板に書いてあったから僕らは空いていた席に窓際からシルフィ、僕、ルディの順番で座った。


 ちなみに教室は、前世で言うところの大学の講義室に近く、教壇が見やすい形になっていた。


 すると、担任の先生が入っていた。


ラルフ「知っている者もいるかも知れないが一応自己紹介をしておく。俺の名前はラルフ・フォードン。Sクラスの担任でもあり、イングレア王立学園の副学園長を併任している。気軽にラルフ先生と呼んでくれ。
では、皆にも自己紹介してもらおうかな?まずは・・・首席のユーマからだ」


  「はい!僕の名前はユーマ・シンフィールドです。両親は紅銀の大地のブライト・シンフィールドとサリー・シンフィールドです。5歳の時から両親に修行をつけてもらいました。剣も使えますが魔法も得意な魔法剣士を目指しています。気軽にユーマと呼んでください。よろしく」


ラルフ「ユーマ、ありがとう。では次、ルディ・リザベート」


ルディ「はい!私の名前はルディ・リザベートです。ユーマ君と同じで両親は紅銀の大地のユリウス・リザベートとエイナ・リザベートです。5歳の時から両親に修行をつけてもらいました。魔法も使えますが剣の方が得意です。私も気軽にルディって声かけてください。よろしくお願いします」


ラルフ「ルディ、ありがとう。では次、シルフィ・ホーンベルク」


シルフィ「はい。私の名前はシルフィ・ホーンベルクです。私は隣にいるユーマの専属のメイドなのですが、紅銀の大地の皆さんに修行をつけてもらい、ここにいるユーマ、ルディと共に冒険者登録しました。
戦闘スタイルは剣も魔法も使えますが、1番得意なのは身体能力を活かした拳闘士です。ご覧の通り、狐の獣人です。私も気軽にシルフィと呼んでください。よろしくお願いします」


ラルフ「シルフィ、ありがとう。では次に殿下、お願いします」


オーグ「皆知っている者が大勢だろうと思うが、アウグスト・テラ・イングレアだ。ここの学校は平民も貴族も王族も関係ない。殿下や様付けなどせず、気軽にオーグと呼んで欲しい。皆、これからよろしく頼む」


ラルフ「オーグ、ありがとう。では次、ザノル・べスクード。頼むぞ」


ザノ「はい!私の名前はザノル・べスクードだ。アウグスト殿下に護衛役を仰せつかっている。剣が得意だ。殿下からはザノと呼ばれているので皆もそう呼んでくれると嬉しい。どうぞよろしく」


ラルフ「ザノ、ありがとう。では次にウルト・フォン・デラスト」


ウルト「はい!僕の名前はウルト・フォン・デラストと言います。ザノと一緒でアウグスト殿下の護衛役を任されています。ザノとは違い剣より魔法の方ができます。僕もウルトと呼んでもらえると嬉しいです。よろしくお願いします」


ラルフ「ウルト、ありがとう。次はアリス・コーナン」


アリス「はーい!私の名前は、アリス・コーナンです。私のお父さんは王都でかなり大きなコーナン商会という商会の代表をしてます。もし何かあったら是非うちをご贔屓に。私も気軽にアリスって呼んで欲しいな。というわけでみんな、よろしくね」


ラルフ「アリス、ありがとう。では次にヴェルディ・フォン・ジュナリア」


ヴェルディ「はい。私の名前はヴェルディ・フォン・ジュナリアです。一応貴族ですが、子爵家なのでほとんど平民と変わりませんから、私のことは是非ヴェルディと呼んでください。得意なのは魔法の中でも支援系です。よろしくお願いします」


ラルフ「ヴェルディ、ありがとう。では次は、フーガ・リューベック」


フーガ「はい。僕の名前はフーガ・リューベック。気軽にフーガって呼んで欲しい。剣も魔法も得意だけど、どっちかといえば剣かな。これからよろしくね」


ラルフ「フーガ、ありがとう。では次が最後だな。エリカ・フォン・リッツベリー」


エリカ「はい。皆さま初めまして、私の名前はエリカ・フォン・リッツベリーと申します。貴族ではありますが、私の事はエリカとお呼びください。得意なのはやはり魔法ですね。皆様これからよろしくお願いしますわ」


ラルフ「よし!全員自己紹介が終わったな。明日と明後日の授業は朝だけだ。3日後から夕方までみっちりやるからな。授業は座学と実技、それにまだ先だがダンジョンなどに行って実地授業もやる予定だ。では今日はここで解散とする。帰っても良し、クラスメイトと話すも良しだ。ただ遅くならんようにな!では、解散」


 先生がクラスから出ると、アリスがこっちにやってきた。


アリス「ねえねえ、ユーマ君」


  「ん?アリスか、どうかしたか?」


アリス「ユーマ君って紅銀の大地さんのブライトさんとサリーさんの子供なんだよね?」


  「うん、そうだよ」


アリス「修行ってどんなことしたの?きつかった?」


  「修行はきつかったけど、楽しかったよ。内容的には、座学に加えて父さんとユリウスさんから剣を、母さんとエイナさんからは魔法を教わったよ。5年のうち3年が基礎的なところで、残りの2年間で魔物との戦闘を教わったよ」


アリス「じゃあユーマ君もルディちゃんもシルフィちゃんも魔物狩れるの?」


  「うん、3人ともできるよ」


アリス「はえ〜。すごいなぁ。じゃあこれからよろしくね」


  「うん、こちらこそよろしく」


 アリスと笑いあいながら握手をした。
 手とかちっちゃいし、笑顔が可愛い子だと思ってしまったのは、男として仕方ないことだろうとジト目になっているルディとシルフィを傍目に見て思った。


 こうして、僕達は入学式を無事に終えた。
 明日から軽くではあるけど、授業が始まる。


 それはとても楽しみだった。

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