〜異世界で契約した従魔がEXランクの魔物達でした〜

ノベルバユーザー327690

第13話〜将来と訓練開始〜

第1章 異世界転生編
第13話〜将来と訓練開始〜
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 国王陛下に謁見した翌日、この国全体に陛下の宣言が言い渡された。


「ガルム・テラ・イングレア陛下と懇意にしているSランク冒険者パーティーである紅銀の大地のブライトとサリーの息子、ユーマ・シンフィールド、ユリウスとエイナの娘、ルディ・リザベートが先日、EXランクの神獣フェンリルと、同じくEXランクの特異種であるグリフォンと従魔契約を行ったが、国王陛下は彼らとその従魔達を特例を除き軍事利用することも、ましてや政治利用するつもりは毛頭ないという事。


 よって、貴族であろうと平民であろうといかなる者にも彼らに手を出す事を禁止とする。
 もし、彼らに手を出す、自分の配下に加える、従魔を奪う等といった行為を行うものならば、それは国王陛下の言葉に背いた反逆罪に等しいものとする。


 従って、そのような行いをした者は厳罰に処する」


 その宣言によって、僕達の当面の安全は国王陛下によって保障された。






 国王陛下の宣言のお陰で、貴族や力を持った人達からちょっかいを受けることは無くなった。(視線がかなり痛いけど)


 しかし、幼さ故にその宣言の意味を理解出来ていない貴族の嫡男や宣言を聞いてもそれに恐れなかった(反逆をしてでも僕達の従魔を欲しがった)貴族が僕やルディを家来にしようと、ひどい時はルクスやクリスを奪い取ろうと家来や護衛の騎士をけしかけてきたことがあったが、そいつらは僕達が実力で押さえ込んだり、街を巡回していた騎士又は騒ぎを聞きつけた騎士団の人達が国王に逆らった反逆の罪として厳罰を言い渡していた。
 貴族の嫡男は厳罰により廃嫡となっていた。




 でも、これは流石にまずい。
 現時点出こういうことが5回以上起こっている。


 このままでは同じ事の無限ループとなり、最悪の場合王家の過激派や傲慢貴族によるクーデターが起こってしまう危険がある。




 今更ながら、EXランクの魔物と契約している僕達が如何に規格外かを身をもって思い知ることになった。


 そして現在、僕とルディはそれぞれの従魔を連れて、町の外れにある広場に来ていた。


ルディ「ユーマくんはこれからどうるべきだと思う?」


  「正直難しい問題になってきてるし僕達みたいな子どもが解決できる事じゃないのは分かってるんだけど僕の意見を言ってもいい?」


ルディ「うん。聞かせて」


  「僕達は5年後10歳になったら王都にある学校に通うよね?」


ルディ「そうだね」


  「そこで学校に行くだけじゃなく父さん達みたいに冒険者になっても良いんじゃないかって思うんだ」


ルディ「冒険者になるのは良いんだけど、何かあるの?」


  「単純に今よりもっと戦闘面での知識や場数が得れるのとギルドって誰にも左右されない独自の系統を持ってるって聞いたから、貴族の嫡男や当主のおじさん達も手は出せないんじゃないかって思うんだ。国王様からも後ろ盾になってもらってるけどそれをさらに強固なものにするって感じかな?」


 ルディはしばらく考えていたが、パッと顔を上げて


ルディ「うん、それ良いと思う。帰ったらパパ達に話そうよ」


  「そうだね」


 話がついた僕とルディは、家に帰っていった。






  「父さん、母さん。今ちょっと良いかな?」


ブライト「ああ、どうしたんだい?」


  「今のままじゃいけないからさ、僕とルディに学校に行く前に修行をつけて欲しいんだ」


サリー「貴族の嫡男にちょっかいを出されているのを気にしてるの?」


  「うん、だから力をつけて学校に入ったらすぐにギルドで冒険者登録しようと思うんだ」


ブライト「そうか、事情は分かった。俺達も今のままじゃまずいと思ってたから丁度いいか」


サリー「そうね、但し私たちの修行は厳しいわよ?」


  「望むところだよ」


ブライト「お⁉︎言うな〜。じゃあ明日から早速始めるか」


サリー「ルディちゃんと一緒にやるならユリウスやエイナも一緒になるわね。剣はブライトとユリウスから、魔法は私とエイナから教えるわね」


  「よろしくお願いします」


ブライト「うん、良い返事だ」


シルフィ「その修行、私も参加して良いですか?」


  「シルフィ?」


シルフィ「私もユーマ様やルディ様とパーティー組みたいですし、その時に足手纏いにならないためにもお願いします」


ブライト「良いだろう、3人とも俺達紅銀の大地が鍛えてやる」


ユーマ、シルフィ「「ありがとう父さん(ありがとうございますブライト様)」」


 こうして僕とルディにシルフィが加わった3人で修行をすることになった。

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