〜異世界で契約した従魔がEXランクの魔物達でした〜

ノベルバユーザー327690

第9話〜従魔契約 ユーマ編〜

第1章 異世界転生編
第9話〜従魔契約 ユーマ編〜
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ルディ「ユーマ君、頑張ってね」


クリス「グルゥ」


 僕はルディとクリスに見送られ、魔法陣の前に立った。
 そして、ルディの時と同じく魔力を流すと、今度は魔法陣が金色の魔力に染まり渦になった。
 しかも、魔力の規模がルディの時よりも大きい。


サリー「これはっ・・・⁉︎なんて濃度の魔力なの⁉︎」


ブライト「これはとんでもないのが出てきそうだな」


 父さんと母さんは大規模の魔力から生まれた風圧に驚いていた。
 でもこれは僕にだって分かる。
 これから出てくるのは、クリスと同等、もしくはそれ以上の魔物だって。


ユリウス「出てくるぞ!」


 ユリウスさんの言葉の直後に、僕の魔力に適合した魔物が出て来た。
 その姿は物語などにも出てくる陸上に住む魔物の頂点に君臨するフェンリルそのものだった。


 しかしこのフェンリル、体長は3メートル程の大きさなのだが子供なのか大人なのかはわからなかった。


サリー「フェンリル⁉︎」


ブライト「これは・・・凄すぎる」


エイナ「これは・・・ルディの時の凄さが霞んでくるわね」


ユリウス「ま・・・・まさか、神獣の従魔契約を見れる時が来るとは」


ルディ「ユーマくん、すごーーい‼︎」


クリス「グルルルルルルゥゥゥ〜〜‼︎」


 父さん達の反応はみんな驚愕のあまり、固まっていた。
 ルディとクリスはとてもはしゃいでいた。
 僕は中身が大人だから、その反応が羨ましい。
 従魔達に至っては、みんな頭を下げて敬服の姿勢をとっていた。


???【あなたが僕の主ですか?】


 その時、10代くらいの少年のような声が何処からか聞こえてきた。


  「誰⁉︎」


???【こっちですよ、我が主】


 その声の正体はなんと、僕が呼び出したフェンリルだった。


  「えっ⁉︎君、喋れるの?」


???【不思議なことではないですよ。我ら魔物でも、知性が大きく発達した者は人語を喋れるようになります。それにもうお気づきでしょうが僕はフェンリル。この程度な事は朝飯前ですよ】


 やはり僕が呼び出したのはフェンリルだったか。
 まだ子供だとは思うけどうちから出る覇気や闘争心は神獣そのものだ。


 僕はEXランクの魔物と契約できるのかと、高揚感で心が一杯だった。


 僕達(ルディとクリスは除く)はフェンリルに頭を下げていた。


???【我が主よ、そしてみなさん、どうか頭を上げてください。僕は確かにフェンリルですが、無闇に力を振るうつもりはありません。どうか私には皆さんの普段通りの姿勢で接して貰えると嬉しいです】


 このフェンリル、とても物腰が柔らかくて取っ付きやすそうな性格してるな。


サリー「わっ・・・・分かりました。私はサリー・シンフィールド。あなたの主人であるユーマの母親です」


ブライト「おっ・・・・俺はユーマの父親のブライト・シンフィールドです。よろしくお願いします」


バルドス「オン‼︎」


フラウス「クォオン‼︎」


 母さん、父さん、バルドス、フラウスの順にフェンリルに挨拶をしていた。


ルディ「あたしはルディ!ユーマ君の友達です!こっちはあたしの従魔のクリスよ!よろしくね」


クリス「グルルゥ!」


 ルディとクリスも元気よく、フェンリルに挨拶をしていた。


???【元気なお嬢さんですね。それにグリフォンと適合していたとは、こちらこそよろしくお願いします】


 フェンリルもルディに頭を下げながら挨拶を返していた。


エイナ「ルディの母のエイナ・リザベートです。こちらは従魔のフォルランです。」


ユリウス「ルディの父親のユリウス・リザベートです。こちらは従魔のバルジーンです。我ら一家も、よろしくお願いします」


???【こちらこそ、長い付き合いになりますのでよろしくお願いします】


 僕達は、一通りフェンリルへの挨拶を済ませた。
 すると、フェンリルは再び僕に向き合った。


???【では主よ】


  「はっ・・・・・はいっ!」


 思わず直立になって返事をしてしまった。


???【僕に従魔としての名前をつけて下さい。そうすれば、あなたとの従魔の契約が完了します】


  「うん。えっと、そうだなぁ。君の名前は・・・ルクス・・・・。ルクスなんてどうかな?かっこいいと思ってつけてみたんだけど」


ルクス「ルクス・・・・・なんて良い名前なんだ。僕にこんな素晴らしい名前をつけてくれてありがとう我が主よ】


 気に入って貰えて良かった。


  「僕の名前はユーマで良いよ。これから家族になるんだからね」


ルクス【すぐには直せないと思うけどなるべくユーマって呼ぶよ】


  「よろしく、ルクス」


 こうして、僕のパートナーとなる従魔は、フェンリルのルクスとなった。

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