【コミカライズ】無職だけど転移先の異世界で加護付与スキルを駆使して30年後の世界滅亡の危機に立ち向かう ~目指せ! 俺だけの最強ハーレムパーティ~

猪木洋平@【コミカライズ連載中】

828話 イリーナとレティシアへの加護(小)付与

「ふふふ。楽しい時間だった……」

「ご満足いただけたようで何よりです。この2人も、タカシ様の偉大さを思い知ったことと思います」

 俺は、ベッドの上でぐったりとしているイリーナとレティシアを見下ろす。
 彼女達は全裸の状態で拘束され、身動きが取れない状態だ。

「ううぅ……。もうお嫁にいけないよう……。責任取ってよねぇ……」

「私の体が……イリーナ大隊長以外に汚されてしまいました……」

 イリーナとレティシアがそんな言葉を漏らす。
 ちょっとやり過ぎたかもしれない。

「大丈夫ですよ。あなたたちの体は汚れていません。むしろ綺麗になりました」

「……え?」

「どういうことでしょう?」

 ミティの言葉の意味が分からず、2人は困惑する。

「世界で最も偉大かつ神聖な勇者であるタカシ様が、あなたたち2人の体を浄化してくださったのです」

「「…………」」

 イリーナとレティシアは、無言でこちらを見る。
 ミティ、結構際どい発言をしてくれるなぁ。
 チートを持つ俺が特異な存在であることは確かだが、『偉大』『神聖』『勇者』とか言われるとちょっと違う気がする。

「まぁ、俺は治療魔法と聖魔法の達人だからな。2人の悪い場所はこの機会に治してやったぞ」

 俺はそう誤魔化しておく。

「なんだ、そういうことか」

「確かに、体の調子が一回り良くなったような気がしますね。さすがはハイブリッジ男爵です」

「だろ? 俺の治療魔法と聖魔法は一級品だからな」

「「あはは……」」

 イリーナとレティシアは乾いた笑い声を上げた。
 2人とも、かなり疲れているようだ。
 まぁ、あれだけのことをされたからな。

 勢いで相当なことをしてしまったのだが、大きな問題はあるまい。
 むしろ、彼女たちにとっても利がある結果になったと思う。
 イリーナとレティシアが加護(小)の条件を満たしたのだ。


レベル?、イリーナ=ランズベリー
種族:ヒューマン
身分:サザリアナ王国名誉伯爵
役割:王都騎士団大隊長、『誓約の五騎士』ランサー
職業:槍士
ランク:A

HP:??
MP:低め
腕力:??
脚力:??
体力:??
器用:??
魔力:高め

残りスキルポイント:???
スキル:
剣術レベル4
槍術レベル5
時魔法レベル4(3+1)
??


レベル?、レティシア=カルディナ
種族:ヒューマン
身分:サザリアナ王国名誉騎士爵
役割:王都騎士団中隊長
職業:剣士
ランク:C

HP:??
MP:??
腕力:??
脚力:??
体力:??
器用:高め
魔力:低め

残りスキルポイント:???
スキル:
剣術レベル4(3+1)
回避術レベル3
闘気術レベル4(3+1)
??


 加護(小)の付与に伴って開示されるステータスは限定的だ。
 さほど目新しい情報はない。
 そもそも加護(小)が付与できるほどに親しくなっている時点で、基本的な情報は普通に教えてもらっているしな。

「そう言えば、イリーナって名誉伯爵なんだっけ?」

「そうだね。ちなみにレティシアちゃんは名誉騎士爵だけど」

「ふぅん……。俺って男爵であることを威張っていたんだが、騎士団には爵位持ちがたくさんいるんだな」

「そりゃあ、まあね」

「この国は実力主義なので、功績さえ上げれば昇進できるんです」

 イリーナとレティシアが説明をしてくれた。

「でも、名誉爵位と実際の爵位にはやっぱり差があるよ。名目上、アタシの方がタカシちゃんよりも上だけど……。実態はどうかな?」

「俺は男爵だぞ? 伯爵のイリーナよりは下だろ?」

 王家、公爵、侯爵、伯爵、子爵、男爵、騎士爵といったところか。
 伯爵の亜種で辺境伯とか、男爵や騎士爵の亜種に準男爵や準騎士爵もあるらしいが。
 いずれにせよ、伯爵は男爵よりも上のはずである。

「いや、そうとも限らないよ。名誉爵位は世襲できないから。それに、領地もない。少しばかり年俸が高いだけで、特に権限があるわけじゃないから、貴族界での影響力はタカシちゃんよりも下になると思うよ」

「そうなのか」

 いわゆる、一代貴族というやつか。

「まぁ名目だけでも偉いことで、騎士として動きやすくはなるんだけどね。ねぇ? レティシアちゃん」

「はい。私も若くして中隊長になり舐められやすいのですが、名誉騎士爵であることを持ち出せば何とかなることも多いです」

 イリーナとレティシアがそう説明する。

「なるほどな。ともあれ、実態としては俺の方が偉いと。ふふふ……。ならば、男爵である俺にかしずいて奉仕してもらおうか」

「いやいやいや……。貴族界では確かにタカシちゃんの方が上だけど、アタシたちには騎士団としての職階もあるからね。爵位が上だからって、単純に指揮命令下にあるわけじゃないよ」

「わかってるさ。言ってみただけだ」

 まぁ、俺も身分を振りかざして強引に迫るのは好きじゃない。
 いや、実際には好きなのだが、どうしてもやられた側の気持ちを考えてしまうからな……。
 気心の知れた人とのプレイとか、あるいはレインのようなドMの人がいたら、身分を振りかざして強引に迫ることもなくはないかもしれない。

「おっと、長居してしまったな。外の騎士たちも起き始めているようだ。最後に彼ら彼女らに挨拶をして、帰ることにするよ」

「了解。彼らには峰打ちしかしていないけど、よければ治療魔法を掛けてあげてよ」

「はいよ」

 俺はそんな会話をしつつ、ミティと共に隊長室を後にしたのだった。

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