【コミカライズ】無職だけど転移先の異世界で加護付与スキルを駆使して30年後の世界滅亡の危機に立ち向かう ~目指せ! 俺だけの最強ハーレムパーティ~

猪木洋平@【コミカライズ連載中】

468話 ユナとの初××

 深夜にユナから呼び出された。
 彼女とともに、ラスターレイン伯爵邸の離れにある塔の頂上に上ってきた。
 そして、彼女が服を脱ぎ薄着になったところだ。

「ふう。まだ暑いわね……」

「獣化の影響だな。もう上り終えたし、一度解除すればどうだ?」

 ユナは赤狼族だ。
 獣化という特殊技能を持つ。
 彼女の種族が獣化した場合、いくつかの変化が起きる。
 体温が高くなる、身体能力が向上する、狼の耳と牙が生える、などである。

 塔を上り終えた今、獣化状態を維持する必要はない。
 解除すれば、彼女が感じている暑さも収まるだろう。

 俺は、むしろ肌寒いとすら感じている。
 この国は温暖な気候だが、深夜に高い塔の上にいると風で体温を奪われるからな。

「いえ、今はいいわ。……それよりも、私の体温を感じてみない?」

「ん? お、おおっ!?」

 ユナが俺に抱きついてきた。
 あったけえ。
 夜風で若干冷えた体が、ポカポカと温まる。

「どうかしら?」

「うん。温かくて心地いいぞ」

 彼女の今の体温は……。
 40度以上あるのではなかろうか。
 地球においては、体温が40度を超えると生死に関わる。
 確か、42度を超えるとタンパク質が凝固して確実に死ぬのではなかったか。
 しかし、今の彼女の体温はそれを超えているようにも思える。
 地球とは異なった物理法則が働いているのかもしれない。

「ねえ……。あの日、リーゼと深い仲になったのよね? 聞いたわよ」

「あ、ああ。そうだな」

 ミリオンズ内で、俺との情事の情報はある程度共有されているようだ。
 以前からそのような傾向は感じていた。

「パーティに入ったのは私のほうが先だったのに……。少しうかうかし過ぎていたかしら。私に魅力はない?」

「いや、魅力は十分過ぎるくらいあるぞ! スレンダーで可愛いし、赤い髪が美しい!」

 俺は力強くそう言う。
 ユナは細身の可愛い少女だ。
 勝ち気そうな雰囲気と赤い髪がよく合っている。

 ロリ体型のミティ、ボーイッシュなアイリス、モデル体型のモニカ、巨乳のリーゼロッテ。
 みんな魅力的だが、ユナにはまた違った魅力がある。
 もちろん外見だけではなくて、内面も素晴らしい。

「ふふん。ありがとう。でも、その割にはあまり興奮していないみたいだけど……」

 ユナが俺の下半身に視線を落とす。

「いや、ズボンの影にうまく隠れているだけさ。あまり露骨にバレるのもマズいかと思って、いろいろ工夫しているのだ」

「そうなの? なら、隠す必要はないわ。私も……」

 ふぁさっ。
 ユナが服と下着を脱ぐ。
 全裸になった。
 塔の屋上で全裸か。
 なかなか背徳的な光景だ。

「ユナの服はまた預かっておこう。……そして、俺も……」

 俺は服とパンツを脱ぐ。
 全裸になった。
 脱いだものはアイテムボックスに収納しておく。

「どうだ? 俺のモノは?」

「ふふん。確かに、大きくなっているわね。私で興奮してくれているのね」

「もちろんだ。ユナの裸を見て、興奮しないやつがいるだろうか。いや、いない」

 俺は反語を用いてそう強調する。

「よかったわ。いつもアピールしているのに、手を出してくれないから焦っていたのよ」

「そうだったのか? すまんな。こっちはこっちで、自制していたんだ」

 ユナの薄着には、普段からドキッとさせられることもあった。
 しかし、既に3人の妻と1人の婚約者がいる身で好き勝手に手を出すのも不義理かと思い、ガマンしていたのだ。

 加護の条件を満たしている者に対して自制し過ぎるのも、それはそれで不義理になるかもしれない。
 今後はどんどん手を出すべきか。
 いや、それはそれでどうだろう。

「じゃあ、さっそく……。こっちの準備はできているわ」

 ユナがそう言って、お尻をこちらに向ける。
 確かに、彼女の股からは愛液が滴り落ちている。
 準備は万全だ。

「ここでやるのでいいのか? 確かに、部屋にはみんながいるし気後れするか。2人だけでラーグの街に戻ってもいいが……」

「ここで問題ないわ。むしろ、赤狼族にとっては憧れのシチュエーションよ。高い場所で全てを開放してまぐわうのはね」

「なるほど……。では、遠慮なくいくぞ!」

 俺とユナ。
 月明かりに照らされた2人の影が、1つに重なった。

 俺たちの影が激しく交差する。
 お互いに汗だくになっている。

「あ、ああっ! タカシ、私すっごく幸せよ!」

「俺もだ! それに、ユナの中……あったかいぞ!」

 月並みな表現だが、実際のところマジで温かい。
 40度は超えているだろう。
 火魔法を極めて火耐性を獲得している俺でなければ、あそこを火傷していてもおかしくないぐらいの温度だ。

 そんな感じでしばらく愛し合う。
 そして、俺が彼女の中に出して終了となった。

「ああ……。タカシの熱いものが出ているわ……」

 ユナが満足げに微笑む。
 初体験が野外プレイ。
 なかなかハイレベルなプレイをしてしまった。
 しかも、ただの野外ではなく、伯爵家の敷地内にある塔の頂上だ。
 今さらだが、リールバッハにバレたら大事になるかもしれない。

「ふう。満足してもらえたか?」

「ふふん、もちろんよ! 昔から憧れていたシチュエーションでできて、幸せだわ。シトニやクトナにも自慢できるわね!」

 ユナが満足げにそう言う。
 また俺との情事が拡散されてしまうのか……。
 この世界の女性は、なかなか口が軽い。
 そして、たくましい。

「ああ。そういえば、ウォルフ村にも高い木があったな。そこでも今度やってみようか」

「悪くないわね! 知り合いに見られたら気まずいから、慎重にしないといけないけど……」

 俺は転移魔法陣を使用できる。
 拠点であるラーグの街にいる間は、他の街とも気軽に行き来できる。
 ミティやユナは、普段からそれぞれの故郷に帰省することもあった。
 次にウォルフ村に帰省したときには、俺とユナで泊まって、熱い一夜を過ごすことも検討しよう。

 何にせよ、今日でいよいよユナとも深い仲になったことになる。
 彼女がミリオンズに加入し、加護を付与したときから仲間として強く意識していた。
 しかし、これでとうとう彼女も俺のハーレム入りが確定したと言っていいだろう。
 彼女の親御さん、それに兄であるドレッドやジークにもあいさつしておかないとな。

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