【コミカライズ】無職だけど転移先の異世界で加護付与スキルを駆使して30年後の世界滅亡の危機に立ち向かう ~目指せ! 俺だけの最強ハーレムパーティ~

猪木洋平@【コミカライズ連載中】

210話 レベルアップとスキル強化

 エドワード司祭との模擬試合の翌日になった。
昨日と一昨日の疲れが少し残っているので、今日は1日休みとしている。
みんなで宿屋でダラダラと過ごそう。

 1週間後には、俺とアイリスの結婚式が予定されている。
会場はこの街の教会。
取り仕切るのはエドワード司祭。
アイリスの希望通り、聖ミリアリア統一教の流儀に則った結婚式となる。

 アイリスとの結婚は俺にとってもうれしいことであり、待ち遠しい。
加えて、それ以外にもいいニュースがある。
俺たちのレベルアップだ。

 俺はレベル19から20に。
ミティはレベル17から18に。
アイリスはレベル19から20に。
モニカはレベル12から14に。
ニムはレベル11から13になった。

 やはり、ああいう大舞台で経験を積むと、レベルアップという面でもかなり効率がいいように感じる。
同格や格上との戦闘は、非常に学ぶところが多い。
できれば、今後も積極的に参加していきたいところだ。

 とはいえ、あまりレベルが高くない大会に参加しても意味がない。
次に参加するならば、ガルハード杯かゾルフ杯だろう。
もしくは、王都で行われる御前試合か。
剣の聖地ソラトリアや魔法学園都市シャマールでも、剣や魔法の大会があっても不思議ではない。

 あと、マリアのレベルも上がっていた。
レベル2から4にだ。
俺と別行動でも、魔物討伐などの経験値はしっかりと入るようだ。

 マリアの残りスキルポイントは20となっている。
ミティやアイリスたちも、レベルが1上がる度にスキルポイントが10入っていた。
別行動をとっているマリアもこの点は同様のように思われる。

 しかし残念ながら、ミッション報酬は別行動者には入らないようだ。
マリアと別行動のときに、”ガロル村を訪れよう”や”竜種を1頭討伐しよう”というミッションを達成し、報酬のスキルポイントを受け取った。
彼女には、その分のスキルポイントが入っていない。

 こうなってくると、マリアにも早く俺たちミリオンズに加入してもらいたいところだ。
ミッション報酬のスキルポイントで、かなりの強化ができるからな。

 マリアは人族の言葉を習得しつつある。
また、疾風迅雷のセリナが各地を巡っていることにより、オーガやハーピィという新しい友好種族の存在も広まりつつあるはず。

 近いうちに、バルダインにうかがいを立ててみるか。
もしかしたら、”お前に大事な娘は任せられん!”みたいな感じで殴り飛ばされるかもしれないが。
まだ8歳くらいの女の子を冒険者として連れ回そうとしているわけだからな。
普通に考えれば、ありえない。

 まあ、マリアの加入の件はおいおい考えていこう。
今は、スキルポイントの使い道だ。
前回のスキル強化では、5人とも武闘関係のスキルを重点的に伸ばした。
せっかく武闘の名地にいるのだから、今のうちに強化して最大限に指導を活用するためだ。

 今回は、各自の好きなように強化しても問題ないだろう。
武闘の鍛錬は、大会が終わって一区切りがついた。
アイリスとの結婚式は控えているが、それが終わればまたラーグの街に戻る。
もしくは、このまま他の街へ向かってもいい。
武闘に限らず、各人の長所を伸ばして今後の冒険者活動に役立てていきたいところだ。

 俺はスキルポイントが20ある。
ミティは10、アイリスは10、モニカは20、ニムは30だ。

 俺のスキル強化はどうするか。
今回は保留にしようと思う。
次に行く街もまだ決まっていないしな。

 例えば、剣の聖地ソラトリアに向かうのならば、剣術を強化するのがいいだろう。
魔法学園都市シャマールに向かうのならば、魔法系のスキルを強化する。

 ユナの故郷であるウォルフ村や、リーゼロッテの故郷であるラスターレイン伯爵領に行く可能性もある。
彼女たちへの加護付与を狙うならば、むしろこの2つが本命だ。
彼女たちは、それぞれ故郷で用事があると言って帰郷している。

 ただの用事であれば、俺たちの出る幕はない。
しかし、何らかの厄介な用事である可能性もある。

 村の近くに大型の盗賊団が居座っているとか。
大型の魔物が住み着いているとか。
領主や国王から莫大な税を要求されて困っているとか。
隣の街などと諍いが発生しているとか。

 その場合は、そういった問題の解決を俺たちミリオンズが助力することになるかもしれない。
どんな問題が発生しているかわからない以上、安易にスキルポイントを使い切ることは避けたい。

「……ということを考えている。俺のスキルポイントは保留にしようと思うのだが、みんなはどう思う?」

 俺の考えをまとめて、ミリオンズのみんなに話す。

「タカシ様のおっしゃる通りだと思います。私はそれに従います」

「そうだねー。ボクもそれでいいと思うよ。どちらにせよ、ボクは今回は保留しようと思っていたし。格闘術や闘気術をレベル5に上げたいからね」

 ミティとアイリスがそう言う。
スキルをレベル4から5に上げるためには、スキルポイントが30必要となる。
アイリスの残りスキルポイントは10なので、しばらくスキル強化はお預けだ。
あと本人のレベルが2上がるか、新たなミッションが追加されてそれを達成するのを待つ必要がある。

「私は、脚力強化を伸ばしたいかな。タカシの保留の方針には反しちゃうけど」

「わ、わたしは土魔法を強化したいです」

 モニカとニムがそう言う。

「ああ。いいと思うぞ。5人全員が保留する必要もないだろうしな。早めに強化して、新しい力を慣らしておくことも大切なことだ」

 どの程度スキルポイントを保留しておくかは、かなり微妙な判断となる。
たくさん保留しておけば不測の事態には対応しやすい。
一方で、一分一秒を争うレベルの不測の緊急事態にはさすがに対応できない。

 パーティ内である程度のスキルポイントは温存しつつも、他は使ってしまうのも悪くないだろう。
俺にはそういった繊細なバランス判断は荷が重い。
基本的には、本人たちの意思を最大限に尊重していく方針だ。

「よし。では、俺、ミティ、アイリスは保留。モニカは脚力強化レベル3を4に。ニムは土魔法レベル3を4にするぞ。いいな?」

「「「「異議なし!」」」」

 ステータス操作画面を開く。
モニカとニムのスキルポイントを使い、スキルを強化する。

 モニカは強化された脚力の感覚を確かめている。
足技の威力が向上しただろう。
また、青空歩行の飛距離も増したかもしれない。
彼女の今後のより一層の活躍に期待したい。

 ニムは、頭の中に新しい土魔法のイメージが流れ込んできているはず。
近いうちに、彼女の土魔法レベル4を披露してもらおう。



「さて。実はあと1人、スキルを強化できる者がいるのだが……」

 俺はそう切り出す。

「えっ。だれ?」

「わ、わたしたち以外にですよね? そんな方がいたとは……」

 モニカとニムが首をひねっている。

「おそらくですが、マリアちゃんではないでしょうか?」

 ミティがそう言う。

「そうだ。よくわかったな。ミティには伝えていたか?」

「いえ。でも、だいたいわかりますよ。私とタカシ様は、いつもいっしょにいますので」

 確かに、俺とミティはほとんどいつも行動をともにしてきた。
加護を付与できるレベルで俺と親しくなった人を、ミティが知らないはずがない。

「あー。マリアちゃんかー。確かに、タカシによくなついていたね。マリアちゃんのスキルも強化するの?」

「強化しておいたほうがいいんじゃないかな? またしばらく別行動になるわけだし」

 アイリスとモニカがそう言う。

「そうだな。俺もそう考えている」

 マリアは、観光でこのゾルフ砦を訪れているだけだ。
またハガ王国に戻るだろう。
近隣の魔物を狩ったりもしつつ、しばらくは平和に過ごすはず。
スキル強化を保留にする必要はない。
魔物狩りに役立ちそうなスキルを強化するのがいいだろう。

「焼肉屋で、マリアとも話してな。火魔法の練習が順調らしい。あとは剣術を練習中で、格闘術も新たに学びたいと言っていた」

「そう言っていたね。小さいのに、大したものだよ」

「へえ。火魔法と言えば、タカシの得意魔法といっしょだね」

 アイリスとモニカがそう言う。

「そうだな。今後のことを考えればパーティでいろんな魔法を使えるのが理想的だが。彼女は火魔法が好きみたいだし、無理に他の属性の魔法に切り替える必要はないだろう。火魔法を強化してあげようと思っている」

「いいと思います」

「そ、そうですね。剣術や武闘のスキルはどうされるのでしょうか?」

 俺の言葉を受けて、ミティとニムがそう言う。

「その2つは、まだどちらがメインになるかわからない。今は保留にしておくつもりだ。今回は、火魔法レベル1をレベル2にして、MP強化レベルをレベル2にする。残りのスキルポイント10は保留だ」

 俺はそう説明する。
4人から特に異論はなかった。

 できればマリア本人にも確認したいところだが、俺のチートを説明するのはまだ時期尚早だ。
彼女を信頼していないわけではもちろんないが。
説明するのは、同じパーティで行動するようになってからにしようと思う。

 焼肉屋での話の中で、ある程度の本人の希望は聞き出せている。
強化してしまっても、大きな問題はないだろう。

 さっそく、マリアのステータス操作画面を開く。
火魔法レベル2とMP強化レベル2を取得する。

 これで、彼女の戦闘能力は向上したことになる。
俺たちと別行動の間の安全性は、少し増したことだろう。
いつか彼女がミリオンズに加入する日を楽しみにしておく。



レベル20、タカシ=ハイブリッジ
種族:ヒューマン
役割:リーダー
職業:魔法剣士
ランク:C
二つ名:”紅剣”のタカシ
HP:152(117+35)
MP:228(76+152)
腕力:115(64+19+32)
脚力:110(61+18+31)
体力:161(70+21+70)
器用: 87(67+20)
魔力:142(71+71)

武器:紅剣クリム(紅剣クリムウェル)
防具:アイアンアーマー、アイアンシールド

残りスキルポイント20
スキル:
ステータス操作
スキルリセット
加護付与
異世界言語
剣術レベル4
格闘術レベル2
回避術レベル2
気配察知レベル2
気配隠匿レベル1
視力強化レベル1
聴覚強化レベル1
MP強化レベル4
腕力強化レベル1
脚力強化レベル1
体力強化レベル2
魔力強化レベル2
肉体強化レベル3
闘気術レベル4
火魔法レベル5「ファイアーボール、ファイアーアロー、ファイアートルネード、ボルカニックフレイム、火魔法創造 “三十本桜” 他」
水魔法レベル1「ウォーターボール」
風魔法レベル1「エアバースト」
聖魔法レベル3「ウィッシュ、ホーリーシャイン、セイクリッドチェーン」
治療魔法レベル4「キュア、ヒール、エリアヒール、リカバリー」
空間魔法レベル3「アイテムボックス、アイテムルーム、転移魔法陣作成」
高速詠唱レベル1
MP消費量減少レベル4
MP回復速度強化レベル2

称号:
犬狩り
ホワイトタイガー討伐者
ジャイアントゴーレム討伐者
オーガ・ハーピィの盟友
ガルハード杯ベスト16
ミドルベア討伐者
霧蛇竜ヘルザム討伐者
メルビン杯ベスト8


レベル18、ミティ=ハイブリッジ(旧姓:バーへイル)
種族:ドワーフ
役割:サブリーダー、鍛冶師
職業:槌士
ランク:C
HP:133(102+31)
MP: 78(60+18)
腕力:333(101+30+202)
脚力: 64(49+15)
体力:122(68+20+34)
器用: 69(30+9+30)
魔力: 75(58+17)

武器:ドワーフの戦槌(ドワーフの大戦槌)
防具:アイアンアーマー
その他:アイテムバッグ

残りスキルポイント10
スキル:
槌術レベル4
格闘術レベル2
投擲術レベル4
体力強化レベル1
腕力強化レベル4
器用強化レベル2
闘気術レベル4
風魔法レベル2「エアバースト、エアリアルスラッシュ」
MP回復速度強化レベル1
鍛冶術レベル5

称号:
タカシの加護を受けし者
ジャイアントゴーレム討伐者
百人力
ガルハード杯優勝者
ミドルベア討伐者
メルビン杯ベスト8


レベル20、アイリス=シルヴェスタ
種族:ヒューマン
役割:神官
職業:武闘家
ランク:C
HP:151(116+35)
MP: 82(63+19)
腕力: 92(71+21)
脚力:139(77+23+39)
体力:145(63+19+63)
器用:230(82+25+123)
魔力: 79(61+18)

武器:シルバーガントレット
防具:レザーアーマー
その他:スプールの首飾り

残りスキルポイント10
スキル:
格闘術レベル4
気配察知レベル1
気配隠匿レベル1
視力強化レベル1
脚力強化レベル1
体力強化レベル2
器用強化レベル3
闘気術レベル4
聖闘気術レベル4
聖魔法レベル3「ウィッシュ、ホーリーシャイン、セイクリッドチェーン」
治療魔法レベル4「キュア、ヒール、エリアヒール、リカバリー」
操馬術レベル1

称号:
タカシの加護を受けし者
ジャイアントゴーレム討伐者
ガルハード杯ベスト16
ミドルベア討伐者
霧蛇竜ヘルザム討伐者
メルビン杯優勝者


レベル14、モニカ=リシャス
種族:兎獣人
役割:料理人
職業:武闘家
ランク:D
HP:101(78+23)
MP: 56(43+13)
腕力: 52(40+12)
脚力:188(57+17+114)
体力: 60(46+14)
器用: 56(43+13)
魔力: 68(52+16)

武器:エレキガントレット
防具:レザーアーマー

残りスキルポイント5
スキル:
格闘術レベル4
聴覚強化レベル1
脚力強化レベル4
闘気術レベル3
雷魔法レベル3「スパーク、パラライズ、ライトニングブラスト」
料理術レベル4

称号:
タカシの加護を受けし者
ミドルベア討伐者
メルビン杯ベスト4


レベル13、ニム=ラスカル
種族:犬獣人
役割:戦闘員
職業:土魔法使い
ランク:D
HP:101(78+23)
MP: 87(38+11+38)
腕力: 93(43+13+43)
脚力: 94(41+12+41)
体力:122(53+16+53)
器用: 48(37+11)
魔力: 53(41+12)

武器:アイアンロッド
防具:レザーアーマー

残りスキルポイント15
スキル:
格闘術レベル1
MP強化レベル2
腕力強化レベル2
脚力強化レベル2
体力強化レベル2
闘気術レベル3
土魔法レベル4「ストーンショット、ロックアーマー、ストーンレイン、ゴーレム生成」
MP回復速度強化レベル2
栽培術レベル2

称号:
タカシの加護を受けし者
ミドルベア討伐者
メルビン杯ベスト8


レベル4、マリア
種族:ハーピィ(鳥獣人)
職業:ー
ランク:ー
HP:48(37+11)
MP:31(17+5+9)
腕力:20(15+5)
脚力:20(15+5)
体力:20(15+5)
器用:20(15+5)
魔力:20(15+5)

武器:ショートソード
防具:レザーアーマー

残りスキルポイント10
スキル:痛覚軽減レベル2
    HP回復速度強化レベル5
    自己治癒力強化レベル3
    MP強化レベル2
    火魔法レベル2「ファイアーボール、ファイアーアロー」

称号:
祝福の姫巫女
タカシの加護を受けし者


未達成のミッション:なし

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