【コミカライズ】無職だけど転移先の異世界で加護付与スキルを駆使して30年後の世界滅亡の危機に立ち向かう ~目指せ! 俺だけの最強ハーレムパーティ~
95話 潜入作戦:vs国王夫妻
ひときわ大きな建物がある。
ここが王宮だろうか。
確証はないが、調べている時間もない。
思い切って忍び込む。
俺とアイリスは、気配察知レベル1と気配隠匿レベル1のスキルを取得済みだ。
こういう潜入には向いている。
ミティは取得していないため、俺とアイリスでサポートしながら進んでいく。
気配察知と気配隠匿のスキルはなかなかのものだ。
今のところ、見回りの兵に見つかることがなく進めている。
見回りの兵士がやや少ない気がする。
普通はどの程度いるものなのかは知らないが。
侵攻の軍に人数を割いている分、こちらが手薄になっていたりするのだろうか。
そんな風に考え事をしながら進んでいたのがまずかった。
少し油断していた。
足元の小石をうっかり蹴飛ばしてしまった。
『ん? だれかいるのか?』
やばい。
見回りの兵士がこちらに向かってくる。
「(仕方ない。ボクに任せて)」
アイリスがそう言う。
アイリスが見回りの兵士の後ろに素早く回り込む。
首筋に手刀を叩き込む。
よく漫画とかである、首をトンッとする技だ。
恐ろしく速い手刀……、俺でなきゃ見逃しちゃうね。
見回りの兵士は気を失い、倒れ込む。
「(これでよし。先を急ごう)」
さらに奥へと進んでいく。
●●●
ひときわ大きな扉がある。
もしかして国王夫妻の部屋だろうか。
扉の前の兵士を倒し、中に入る。
中には、オーガとハーピィがいた。
風格と気品がある。
彼らが国王と王妃で間違いないだろう。
2人とも、目が黒い。
何となく不気味な印象を受ける。
『侵入者か。ここまで来るとは、なかなかやるようだ』
『人族が何をしにきたのかしら?』
「話し合いをしに来ました。侵攻をやめていただけませんか?」
『……ほう。我らの言語を完璧に話せる者がいるとはな。興味深い』
俺の異世界言語のスキルの影響だろう。
『でも、話して解決するような問題じゃないの。悪いけど、坊やたちの冒険はここでお終いよ』
『そういうことだ。どうしてもと言うのなら、まずは我らを打ち負かしてみせよ! 行くぞ!』
問答無用か。
戦うしかないようだ。
「くるぞ! ミティ! アイリス!」
戦闘態勢に入る。
ミティがアイテムバッグから石を取り出す。
俺は火魔法の詠唱を開始する。
アイリスは聖闘気を纏う。
「でやぁ!」
ミティがまずは投擲で先制する。
「ボルカニックフレイム!」
さらに俺の火魔法で追撃だ。
『ぬうっ』
ミティの投石と俺の火魔法に、バルダインとナスタシアが怯んでいる。
一気に畳み掛けるぞ。
ミティにアイコンタクトで合図をする。
ミティがうなずく。
「「エアバースト!」」
俺とミティの風魔法だ。
同時に発動したので、威力が高くなっている。
突風が吹き荒れる。
『くっ』
空を飛ぼうとしていたナスタシアが体勢を崩した。
チャンスだ。
「炎あれ。わが求むるは豪火球。十本桜!」
十個の火球がナスタシアを襲う。
コツコツと練習して、三本桜から数を増やしておいた技だ。
『調子に乗るな! エアバースト!』
ナスタシアがエアバーストで火球をかき消した。
全ては消しきれていない。
多少のダメージは与えられた。
「迅・裂空脚!」
『ちっ。ちょこざいな!』
アイリスの回し蹴りがナスタシアにヒットする。
ギリギリガードされたのでダメージは少ないが、ナスタシアにスキが生じる。
いいぞ。
押している。
「はあっ」
ミティがそのスキを突き、ナスタシアに組みかかる。
『くっ。生意気な小娘め!』
ミティがうまくマウントポジションを取った。
これはもらった。
ミティの怪力からは容易には抜け出せない。
『ナスタシア!』
バルダインがナスタシアの元へ向かおうとする。
そうはさせない。
「おっと。お前の相手は俺だ」
剣を構えてバルダインの前に立ちふさがる。
「カ・イ・リ・キ! メリケン!」
ミティのパンチがナスタシアの頭部に直撃する。
これは死んだんじゃないか?
話をするどころではない。
手加減などする余裕がないので、仕方がないとはいえ。
……ん?
いや、ナスタシアは上手くガードしたようだ。
マウント状態からのミティの一撃を防ぐとは。
『小娘にしてはなかなかやるわね。でも私の力を相手にするには少し足りないわ』
「ぐ、ぐぬぬっ!」
ミティのパンチは受け止められ、逆に押し返されている。
ミティが力負けしているだと!?
やばいぞ。
「迅・砲撃連拳!」
アイリスがナスタシアに攻撃を仕掛ける。
ナスタシアが怯み、力が緩む。
そのスキに、ミティは離脱できたようだ。
『余所見をするとは余裕だな、小僧』
「む!」
バルダインの攻撃を剣で受け止める。
俺はバルダインの相手をしなければならない。
チートの恩恵を多大に受けている俺たち3人でも、ほとんど余裕がない。
ここが踏ん張りところだ。
集中しよう。
●●●
一方その頃。
暗躍する1つの影があった。
「(うふふ。全ては計画通り……)」
センと名乗っている女だ。
女は、満足気に微笑む。
「(大地の裂け目、スプール湖、カリオス遺跡。魔素で十分に満たされつつあります)」
大地の裂け目では、低級の魔物を人族へけしかけた。
スプール湖には、先代の六武衆を追いやった。
カリオス遺跡では、人族の侵入者と今代の六武衆が戦闘中である。
「(さて、カリオス遺跡に向かいましょうか。最後の仕上げが待っています。うふふ……」
女は闇に溶け込み、姿を消した。
彼女が何を企んでいるのか。
それを、タカシたちはまだ知らない。
「【コミカライズ】無職だけど転移先の異世界で加護付与スキルを駆使して30年後の世界滅亡の危機に立ち向かう ~目指せ! 俺だけの最強ハーレムパーティ~」を読んでいる人はこの作品も読んでいます
-
-
134
-
420
-
-
5,217
-
2.6万
-
-
2.1万
-
7万
-
-
270
-
1,477
-
-
9,173
-
2.3万
-
-
59
-
430
-
-
1.2万
-
4.8万
-
-
213
-
937
-
-
1,391
-
1,159
-
-
16
-
12
-
-
181
-
812
-
-
176
-
61
-
-
186
-
802
-
-
450
-
727
-
-
9,545
-
1.1万
-
-
11
-
194
-
-
66
-
22
-
-
2,799
-
1万
-
-
1,745
-
5,632
-
-
5,039
-
1万
-
-
9,711
-
1.6万
-
-
2,431
-
9,370
-
-
3,224
-
1.5万
-
-
208
-
841
-
-
115
-
580
-
-
6,237
-
3.1万
-
-
3,152
-
3,387
-
-
6,044
-
2.9万
-
-
265
-
1,847
-
-
8,191
-
5.5万
-
-
1.3万
-
2.2万
-
-
7,718
-
1万
-
-
902
-
2,532
-
-
1,246
-
912
-
-
6,681
-
2.9万
-
-
135
-
159
-
-
1万
-
2.3万
-
-
9,448
-
2.4万
-
-
614
-
1,144
-
-
4,922
-
1.7万
-
-
614
-
221
-
-
1,295
-
1,425
-
-
1,000
-
1,512
-
-
83
-
250
-
-
3,653
-
9,436
-
-
2,534
-
6,825
-
-
1,652
-
4,503
-
-
6,675
-
6,971
-
-
14
-
8
-
-
65
-
390
-
-
18
-
60
-
-
1,528
-
2,265
-
-
3万
-
4.9万
-
-
1,301
-
8,782
-
-
187
-
610
-
-
76
-
153
-
-
89
-
139
-
-
31
-
32
-
-
164
-
253
-
-
3,548
-
5,228
-
-
4,194
-
7,854
-
-
42
-
14
-
-
104
-
158
-
-
1,863
-
1,560
-
-
232
-
2,015
-
-
6,199
-
2.6万
-
-
108
-
364
-
-
398
-
3,087
-
-
86
-
893
-
-
161
-
757
-
-
2,860
-
4,949
-
-
23
-
42
-
-
218
-
165
-
-
215
-
969
-
-
23
-
3
-
-
86
-
288
-
-
131
-
389
-
-
1,269
-
2,233
-
-
2,951
-
4,405
-
-
34
-
83
-
-
51
-
163
-
-
220
-
516
-
-
62
-
89
-
-
1,658
-
2,771
-
-
27
-
2
-
-
47
-
515
-
-
408
-
439
-
-
7,474
-
1.5万
「ファンタジー」の人気作品
-
-
3万
-
4.9万
-
-
2.1万
-
7万
-
-
1.3万
-
2.2万
-
-
1.2万
-
4.8万
-
-
1万
-
2.3万
-
-
9,711
-
1.6万
-
-
9,545
-
1.1万
-
-
9,448
-
2.4万
-
-
9,173
-
2.3万
コメント