パペット人形の呪いアイテムに転生。最悪を最高に変えて生きていく。
2話 呪いのパペット人形
黒いスライムのパペット人形に転生した真田(さなだ)由来(ゆらい)。
18歳の農家の美少女、リファーに可愛がられるが、毎日腰に身に着ける飾り物として扱われる。
彼女は畑仕事と家の掃除で体を汚すためパペットである由来も汚れる。
この汚れが気持ち悪いと感じた。
しかしリファーは由来を綺麗な水で洗ってくれる。
洗い方は雑だが痛みはない。しかし雑に洗うリファーの態度は嫌だった。
そんなある日、リファーが友達に自慢しようと由来を見せる。
友達は嫌がっていた。そこでリファーは右手に由来をつけて手と頭を動かす。
まさか本当にパペット人形として使ってくれるとはこの時の由来は思ってなかった。
しかし、友達はリファーに呆れて去っていく。
これに対して腹が立ったリファーは由来を外そうとするが外れない。
由来もこれはどういうことなのだろうと思った。
それからリファーは由来を引っ張ったり足で蹴り飛ばしたりした。しかし由来は痛みを感じない。
「(不思議だな。痛みを感じないなんて。体を雑に洗われた時もそうだが。だが最も気になるのは何故彼女の右手についた俺が取れないのか?)」
声を出せず、しゃべれない由来。頭の中でしゃべるしかないし、リファーに自分の気持ちを伝えることも出来ない。
しかも彼はパペット人形である自分が、リファーの右手から外れなくなった原因が分からない。しかしそんなことを思っている場合ではなかった。
リファーが家に帰ると、ハサミやナイフで由来を切ろうとした。
「(冗談じゃない! いくらなんでもそれはないだろ! いや、俺も物を雑に扱ってきたからな。その罰なのか?)」
そう思いながら切られる覚悟の由来だが、パペットの布は切られず、痛みも感じない。
不思議だが、これで由来は体を切られて死なずに済んだ。
しかしリファーは苦しみ泣き続ける。パペット人形が取れないことが原因で生活に支障もあった。
彼女は由来と同じ右利き。聞き手がパペット人形をつけた状態で思うように家事と仕事が出来ない。
彼女は由来を拾ってきた父にパペット人形のことを伝える。
納得した父。明日に医者にパペット人形の原因を見てもらおうと考えた。
その日の彼女は夕食も食べることが出来なかった。彼女の日課に井戸で水浴びがある。いつもならバケツ5杯が、この日はバケツ1杯で終わった。
そのまま泣きながらリファーは自室のベッドで寝る。
由来も寝ようとするが寝むれない。パペットに睡眠は必要ないようだ。
リファーが眠りについて1時間。何もすることがなくつまらない由来。
しかし体が突然動くようになる。腕が動く。
リファーは眠っているのに体は動く。しかしベッドで寝ているリファーを動かすことが出来ない。
動き続けて1時間。由来のパペット人形の体が赤く光る。その光は大きく広がり、リファーの体を包み込んでいく。
異変を感じたリファーは起き上がる。
「何なの? 何この赤い光?」
頭の中で由来がしゃべる。
「(俺にも分かるかよ?)」
「何? 誰かいるの?」
由来の頭で考えている事がリファーに聞こえたのだろうか。彼はもう一度考えていることを頭でしゃべってみる。
「(俺の考えていることが聞こえるのか?)」
「そうなのかな? 聞こえる。まさか……このパペット人形?」
「(正解だ。まさかこんな形で会話できるとはね)」
リファーは驚いた。時間をかけて落ち着きを取り戻し由来に話しかける。
「あんたは何なの? 今すぐ私から離れて!」
「(それが俺にも分からない。気がついたらこの人形になっていたのさ)」
「あんた、もしかして私が水浴びの時とか、腰にいたときに」
「(何が言いたい? 話を変えて?)」
「私のお尻とか裸で興奮していたでしょ?」
「見た。だがそれはお前が俺を肌に放さず持っていたからだ」
「何よその言い訳。この変態パペット人形」
リファーは由来を殴るが彼は痛くない。リファーに痛みは感じる。
「(見てしまった。でもこれは不可抗力ってやつだ)」
「うるさい!」
リファーは顔を赤くしてベッドでうずくまった。
18歳の農家の美少女、リファーに可愛がられるが、毎日腰に身に着ける飾り物として扱われる。
彼女は畑仕事と家の掃除で体を汚すためパペットである由来も汚れる。
この汚れが気持ち悪いと感じた。
しかしリファーは由来を綺麗な水で洗ってくれる。
洗い方は雑だが痛みはない。しかし雑に洗うリファーの態度は嫌だった。
そんなある日、リファーが友達に自慢しようと由来を見せる。
友達は嫌がっていた。そこでリファーは右手に由来をつけて手と頭を動かす。
まさか本当にパペット人形として使ってくれるとはこの時の由来は思ってなかった。
しかし、友達はリファーに呆れて去っていく。
これに対して腹が立ったリファーは由来を外そうとするが外れない。
由来もこれはどういうことなのだろうと思った。
それからリファーは由来を引っ張ったり足で蹴り飛ばしたりした。しかし由来は痛みを感じない。
「(不思議だな。痛みを感じないなんて。体を雑に洗われた時もそうだが。だが最も気になるのは何故彼女の右手についた俺が取れないのか?)」
声を出せず、しゃべれない由来。頭の中でしゃべるしかないし、リファーに自分の気持ちを伝えることも出来ない。
しかも彼はパペット人形である自分が、リファーの右手から外れなくなった原因が分からない。しかしそんなことを思っている場合ではなかった。
リファーが家に帰ると、ハサミやナイフで由来を切ろうとした。
「(冗談じゃない! いくらなんでもそれはないだろ! いや、俺も物を雑に扱ってきたからな。その罰なのか?)」
そう思いながら切られる覚悟の由来だが、パペットの布は切られず、痛みも感じない。
不思議だが、これで由来は体を切られて死なずに済んだ。
しかしリファーは苦しみ泣き続ける。パペット人形が取れないことが原因で生活に支障もあった。
彼女は由来と同じ右利き。聞き手がパペット人形をつけた状態で思うように家事と仕事が出来ない。
彼女は由来を拾ってきた父にパペット人形のことを伝える。
納得した父。明日に医者にパペット人形の原因を見てもらおうと考えた。
その日の彼女は夕食も食べることが出来なかった。彼女の日課に井戸で水浴びがある。いつもならバケツ5杯が、この日はバケツ1杯で終わった。
そのまま泣きながらリファーは自室のベッドで寝る。
由来も寝ようとするが寝むれない。パペットに睡眠は必要ないようだ。
リファーが眠りについて1時間。何もすることがなくつまらない由来。
しかし体が突然動くようになる。腕が動く。
リファーは眠っているのに体は動く。しかしベッドで寝ているリファーを動かすことが出来ない。
動き続けて1時間。由来のパペット人形の体が赤く光る。その光は大きく広がり、リファーの体を包み込んでいく。
異変を感じたリファーは起き上がる。
「何なの? 何この赤い光?」
頭の中で由来がしゃべる。
「(俺にも分かるかよ?)」
「何? 誰かいるの?」
由来の頭で考えている事がリファーに聞こえたのだろうか。彼はもう一度考えていることを頭でしゃべってみる。
「(俺の考えていることが聞こえるのか?)」
「そうなのかな? 聞こえる。まさか……このパペット人形?」
「(正解だ。まさかこんな形で会話できるとはね)」
リファーは驚いた。時間をかけて落ち着きを取り戻し由来に話しかける。
「あんたは何なの? 今すぐ私から離れて!」
「(それが俺にも分からない。気がついたらこの人形になっていたのさ)」
「あんた、もしかして私が水浴びの時とか、腰にいたときに」
「(何が言いたい? 話を変えて?)」
「私のお尻とか裸で興奮していたでしょ?」
「見た。だがそれはお前が俺を肌に放さず持っていたからだ」
「何よその言い訳。この変態パペット人形」
リファーは由来を殴るが彼は痛くない。リファーに痛みは感じる。
「(見てしまった。でもこれは不可抗力ってやつだ)」
「うるさい!」
リファーは顔を赤くしてベッドでうずくまった。
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