パペット人形の呪いアイテムに転生。最悪を最高に変えて生きていく。
序章 パペットに転生!
大した資格も持っていなければ仕事もそこまで出来る人間じゃない地味な社会人、真田(さなだ)由来(ゆらい)。入社してまだ半年。慣れない仕事をこなす。
休日も大した楽しみがなく家にいるだけ。
たまに外へ出かけるがショッピングをするだけ。彼女もいなくて同僚や先輩で仲の良い人がいるわけでもない。
こんな人生を送って一生を終えるのかと由来は悩んでいた。
たまに借金しない程度で気晴らしに宝くじをしてみる。
1等が当たったら人生を買おうと考えた。仕事を辞めて無職になっても静かに縛られることなく楽に過ごそうと思った。
「こんな日々を送って半年か。宝くじもギャンブルだしやめようかな。依存したらマジでお金なくなりそうだしな。1等が出たらやめたいな」
しかしそう簡単に1等など出るわけもない。当たる確率の低い宝くじなどやるだけむなしい。
それに当たってもそれが原因で人生が終わるという話も聞くため、どちらにせよ不安しかなかった。
休日のある日、宝くじは5万しかもらえない金額で落ち込む由来。
「結局5万円。これじゃあホテル泊まって終わりだって。短い幸せで終わるってことだよね。悲しすぎる。生きるためとはいえこんなに辛いことがあるだろうか」
5万で気晴らしに何か買ってみようと思ったが、そこでRPGゲームの魔物、スライムという青いゼリーの魔物のパペット人形を見る。
由来はゲーム好きである。しかし最近は仕事ばかりでやる暇もない。
せめて心の支えにならないかと思い由来はスライムのパペット人形を買う。
そして家に帰るのだが、その途中で車にひかれそうな子供を見て、由来はその子供を助けるが、車にはねられてしまう。
全身骨折で目の前が暗くなりそうであった。立ち上がることも動くことも出来ない。
「宝くじに当たることもなく一生を終えるなんて。俺の人生は寂しいものだな。死ぬだけで簡単に人生を買えるのか。宝くじを買わないでも……か」
周りがどうなっているのかも音も聞こえない。しかし目の前に見えたのは青から黒くなっていくスライムのパペット人形であった。
「スライムのパペット人形って黒くなるんだっけ? 分からないなあ。まさか呪いアイテムだったのかな? 不幸になるアイテムなんて最悪じゃないか」
由来はこれから死ぬ自分にスライムのパペット人形を買ったことに後悔して死んでいった。
暗い風景、死ぬときは何もない世界なのかと思った由来。それともここは病院なのかとも思ったし、まだ夢なのかとも思った。
目を開いてもあたりは真っ暗。動こうとして見るが動けない。それに足の感覚がない。腕はあるようだが動かない。
意識はあるのか不安な由来。
数時間たって声と足音がした。由来でも分かる日本語で男がしゃべっている。
「ここに宝箱があるじゃないか。ミミックではないよな」
宝箱とはどういうことだと感じる由来。その時天井が開いていき、巨人が現れた。
巨人は由来を右手で握る。由来はビビる。
「これはかわいいスライムのパペット人形だ」
パペット人形? 何を言っているんだと思う由来。しかし巨人が近くにあった鏡に移動すると、彼が握っている由来は、黒いスライムのパペット人形になっていた。
「(なんていう事だ。だから動けないのか。しかもパペット人形だから動けないししゃべることも出来ない。最悪だよ)」
由来の声など聞こえない巨人。しかし今の由来はパペット人形。パペット人形からしてみれば普通の人間は巨人に見える。
つまり巨人は普通の人間でダンジョンの探索者のようだ。
「こんなダンジョンにパペット人形。娘のリファーが喜ぶだろうな」
彼は喜んで由来を袋に入れて持ち帰った。
袋の中は臭いアイテムだらけだった。パペットは動けないのに臭いは分かるようだ。
これは由来にとってかなり辛かった。
休日も大した楽しみがなく家にいるだけ。
たまに外へ出かけるがショッピングをするだけ。彼女もいなくて同僚や先輩で仲の良い人がいるわけでもない。
こんな人生を送って一生を終えるのかと由来は悩んでいた。
たまに借金しない程度で気晴らしに宝くじをしてみる。
1等が当たったら人生を買おうと考えた。仕事を辞めて無職になっても静かに縛られることなく楽に過ごそうと思った。
「こんな日々を送って半年か。宝くじもギャンブルだしやめようかな。依存したらマジでお金なくなりそうだしな。1等が出たらやめたいな」
しかしそう簡単に1等など出るわけもない。当たる確率の低い宝くじなどやるだけむなしい。
それに当たってもそれが原因で人生が終わるという話も聞くため、どちらにせよ不安しかなかった。
休日のある日、宝くじは5万しかもらえない金額で落ち込む由来。
「結局5万円。これじゃあホテル泊まって終わりだって。短い幸せで終わるってことだよね。悲しすぎる。生きるためとはいえこんなに辛いことがあるだろうか」
5万で気晴らしに何か買ってみようと思ったが、そこでRPGゲームの魔物、スライムという青いゼリーの魔物のパペット人形を見る。
由来はゲーム好きである。しかし最近は仕事ばかりでやる暇もない。
せめて心の支えにならないかと思い由来はスライムのパペット人形を買う。
そして家に帰るのだが、その途中で車にひかれそうな子供を見て、由来はその子供を助けるが、車にはねられてしまう。
全身骨折で目の前が暗くなりそうであった。立ち上がることも動くことも出来ない。
「宝くじに当たることもなく一生を終えるなんて。俺の人生は寂しいものだな。死ぬだけで簡単に人生を買えるのか。宝くじを買わないでも……か」
周りがどうなっているのかも音も聞こえない。しかし目の前に見えたのは青から黒くなっていくスライムのパペット人形であった。
「スライムのパペット人形って黒くなるんだっけ? 分からないなあ。まさか呪いアイテムだったのかな? 不幸になるアイテムなんて最悪じゃないか」
由来はこれから死ぬ自分にスライムのパペット人形を買ったことに後悔して死んでいった。
暗い風景、死ぬときは何もない世界なのかと思った由来。それともここは病院なのかとも思ったし、まだ夢なのかとも思った。
目を開いてもあたりは真っ暗。動こうとして見るが動けない。それに足の感覚がない。腕はあるようだが動かない。
意識はあるのか不安な由来。
数時間たって声と足音がした。由来でも分かる日本語で男がしゃべっている。
「ここに宝箱があるじゃないか。ミミックではないよな」
宝箱とはどういうことだと感じる由来。その時天井が開いていき、巨人が現れた。
巨人は由来を右手で握る。由来はビビる。
「これはかわいいスライムのパペット人形だ」
パペット人形? 何を言っているんだと思う由来。しかし巨人が近くにあった鏡に移動すると、彼が握っている由来は、黒いスライムのパペット人形になっていた。
「(なんていう事だ。だから動けないのか。しかもパペット人形だから動けないししゃべることも出来ない。最悪だよ)」
由来の声など聞こえない巨人。しかし今の由来はパペット人形。パペット人形からしてみれば普通の人間は巨人に見える。
つまり巨人は普通の人間でダンジョンの探索者のようだ。
「こんなダンジョンにパペット人形。娘のリファーが喜ぶだろうな」
彼は喜んで由来を袋に入れて持ち帰った。
袋の中は臭いアイテムだらけだった。パペットは動けないのに臭いは分かるようだ。
これは由来にとってかなり辛かった。
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