俺の恋愛を妬んで邪魔するアンチどもをぶっ◯すマンが俺って話

カイガ

6話:言いたいことかあるなら俺のとこへ来て直接言えよ



 ある日の休み時間のこと。教室の自席でスマホを使ってネットサーフィンをしているとまたコソコソネチネチと、しかもこっちに聞こえるような音量で俺と柊さんの仲を批判する話を耳にする。

 「有り得ねーよ。あんな…クラスにも友達がいない奴が…」
 「勉強や運動とか何の取り柄も無いぼっち野郎があの角瀬さんに釣り合うわけねーだろ…」
 「顔の良さなら俺の方が絶対上だし…」 
 「角瀬さんみたいなアイドルだったら、イケメン顔で成績も良い奴が彼氏に相応しいのに、よりにもよってあんなどこにでもいるエキストラ役なんだもんな…」
 「あいつさ、絶対角瀬さんの弱みを握って無理やり付き合わせているに違いないぜ…」
 「それな。最低だな吾…何とかって奴……ぷぷっ」
 「あんな良いとこ無しだろう奴を、角瀬さんが好きになるわけがない。なのにあいつ彼女と仲良さそうにイチャイチャ話しながら歩きやがって…」
 「どうせそう見えるようにしろって角瀬さんを脅してるんだろ、あいつ。最低だぜ…」

 コソコソネチネチヒソヒソと、作り話をしてデタラメを吹聴しては時折こっちをチラチラ見ながら嘲笑してやがる。
 その集団の中には少し前まで俺と親しくしていた男子もいる。俺が柊さんと仲が良いと知った途端に友達を辞めて俺の陰口を言う下衆に成り下がった奴だ。

 さて、ここまで好き勝手に陰口を…それも聞こえる音量で叩かれて、知らぬ聞こえぬをするような小物ではない。
 俺は動き出す……ゴミどもを潰すべくーーー

 「バカ、本人がすぐ近くにいるのに、聞こえちまうだろうがw」
 「良いんだよ、聞こえても構わねーよ。つかお前も聞こえるように言ってんじゃねーかw」
 「そうだな。さっきから全部聞こえてるしな」

 ゲラゲラと感じ悪い笑い声を上げているアンチ集団に割り込んで入る。教室内が一瞬ざわつき、さっきまで俺の陰口大会を開いていたモブ男子どもも俺を凝視する。その目に嘲りを含んでだ。
 それに対する俺は、目に高純度の殺意を灯らせながら口を開く。

 「あのさァ?さっきからコソコソネチネチヒソヒソと、感じ悪りーんだよ。
 言いたいことがあるなら本人の前ではっきりと言えよ。しょうもないことしやがって」

 怒りと殺意が乗った声で文句を言う。さらにひと睨みも利かせる。俺のひと睨みはライオンをも一瞬で戦意喪失させる程の威圧を持っている。
 さっきまで陰口を叩いていたモブどもは、俺の目を見た瞬間顔を引きつらせた。

 「ほら、言いたいことあるんだろ?言えよ。俺の顔をしっかり見て、さァ!」
 
 それでも、引くに引けないと感じたモブどもは虚勢を張ってなおも俺の悪口をほざくのだった。

 「はっ…お前が何の取り柄も無いぼっち野郎なのは事実だろうが!お前みたいな奴が角瀬さんと付き合えてるのはおかしいんだよ!」
 「顔も大して良くない、何かに秀でても無い、俺たち以下のスペックのくせに…!」
 「そうやってムキになって突っかかるってことは、事実なんだろ?そうだよな?お前なんかがあの角瀬さんと釣り合うわけねーもんな!」
 「みんなもそう思うだろ!?こいつが角瀬さんと付き合ってるのはおかしいって!」
 
 またも俺を貶《けな》して煽って、俺を貶《おとし》めては嗤う。そうやって教室にいる生徒たちも味方にして俺を潰そうとしているのが分かる。

 「どいつもこいつも顔だ成績だなんだ……下らない。柊さんはそういった要素だけで男を選んでねーんだよ。
 というかお前らは口を開けば俺が柊さんと釣り合わねーだとか、俺を貶めることしか言わねえ。そう言うお前らの方こそ、彼女に相応しくないクズどもだろうが。
 自分のこと棚上げにして俺を悪く言ってんじゃねーぞ、なァおい」
 
 声のトーンを上げて教室にいる生徒全員に聞こえるようにして発言する。

 「つーかお前らはダメだ。全員ぶっ潰してやるよ。

 ちょーーーっと、散歩に付き合ってもらうから」

 そう言った直後、俺は陰口を叩いていたモブ男子5名の胸ぐらを両手で掴んで、マッハ速度で窓から教室を飛び出した。そのまま遠く離れた、誰もいない地帯へ一瞬で移動した。

 モブカスどもにとっては突然過ぎることで、ややパニックを起こしているが、お構いなしに俺は本題に入った。

 「さて…俺の何も知らない分際どもが、俺が柊さんに釣り合わない・相応しくないとかほざいて散々貶した罪……

 ここでぜぇん部、償ってもらうから。

 物理的にーーー」

 そして俺は、全力の6割くらいの力で俺を馬鹿にしたモブ男子5名を血祭りに上げた。全員抵抗をロクにすることもできずに無様にズタボロにされた。

 5分後、休み時間が終わる1分前に教室に戻った。
 手首や足首が変な方向に曲がって顔を恐怖で引きつらせたモブ男子たちを見たクラスメイトたちは唖然としていた。
 状況からして俺が彼らをこんな状態にさせたのだとすぐに分かってくれたようで、誰も俺をキレさせるような発言はしなかった。

 「もう一度言うけど…。
 柊さんは俺の人間性…内面を理由に好きになってくれたんだよ。彼女は顔や成績だけで全てを判断しない人だ。会話したり一緒に遊んだりしたことで彼女は俺のことを認めてくれたんだ。
 俺が柊さんと交際できたのも、しっかり段階を踏んだからだ。色々会話をしてそこで理解し合って、お互いの色んなことを知り合って、そこから仲が深まった。ただそれだけだ。
 お前らの下らない邪推で俺と柊さんの恋仲を潰そうとしてんじゃねーよ。
 これ以上俺にちょっかいをかけるようなら……

 お前ら全員明日から学校通えなくしてやるからな。」

 こうしてアンチ勢を一部粛正してやった。
 

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