こんな俺でもいいですか?

しょおと

まさかな…。

俺は普通の高校生。まぁ特別、頭がいいとか、運動神経がいいとか、モテるとか、そういうのはない。普通の高校生。そう、普通…。普通…?いや、あいつからのLINEがきてからおれは…。

これは俺が18になる2ヶ月前の話だ。

俺はその日も普通に高校生活を過ごしていた。卒業式まであと半年。無事、進路も決まったし、何事もなく終わってほしい一方だった。
「おーい。何ぼーっとしてんだ?」
こいつは俺の親友小鳥遊 零。
「あ、ごめんごめん!なんだっけ?」
「だから、最後の文化祭何したいかアンケートしてんだって!」
「そうか。もうそろそろ文化祭の季節か。」
俺の学校は10月に文化祭がある。
「俺、焼き鳥屋とかやりたいかも!」
「お、いいね!伝えとく!ありがと!」
「おーう!」
文化祭といったら青春。アオハルだな。彼女がいれば…。そう思いながら高校生活2年間の文化祭を過ごした。今年こそは。と、思いつつもできないんだよな。
LINE 
うわビックリ…。音でか。え、え…?
急にLINEがきたと思えば、同じクラスの初音 凛というクラスで3番目くらいに可愛いと言われている人だった。
[好きな人とかっていたりする?]
なんだ、急に。あんま話したことないし。好きな人って。
[いないけどー。なんでー?]
[ううん。気になっただけ!おけー!]
[(`・ω・´)b]
いや、何がおけー!だよ。わからん。え、まさか?いや、まさかな。こんなに普通の人生送ってる俺のことを…?まぁあんなLINEがきたらこう思うしかなくなる。俺も男だし。これからちょっと楽しみが増えるかもな。

ここから俺は普通じゃいられなくなる。

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