始まりは水曜日の15時過ぎ

緑川まい

1人同士の19時過ぎ(15)


「それから変わったんだ?」

「そうですね。
意見を言えるように…というのはすぐは難しかったですけど、自分の意思をちゃんと持って、っていうのは意識するようになりました」


「そっか。
恒田って本当にまっすぐだよな。
孤立するような感じの気の強さでもないし、自分の過ちを本当に自覚させられるって感じ。

ああいう強さっていいなって思うよ」

「はい。
俺としても、尊敬するところです」


昔は澪央みたいになりたいってずっと思ってた。
タイプが違うから、澪央とは違う強さを持とうってなったけど。



その後、話題はそのままお互いの姉の話に。

「俺の姉貴さ、どこで覚えたのかめちゃくちゃ口悪くて。
何か余計なこと言ったら、あ?とかドスの効いた感じで言うし。
怖いわほんと」

「わかります…。
俺から見ても、普通に澪央は可愛い方なので、いやもうギャップすぎて。
しかも普段は出さずに、キレると怖いパターンで。
ブラコンだって宣言してますけど、俺が慌てたりするのを見るのも好きで。

今回の帰国も聞いてなくて、紹介受けるタイミングで帰ってきてたことを知って、この人ほんとに色々やるじゃん…って思いました」


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