始まりは水曜日の15時過ぎ
1人同士の19時過ぎ(5)
「前にあったのは、夏にブラウス1枚で。
制服だし、みんなそんな感じだし、普通なんだけど。
でも津田は下着が透けてたらしくて。
俺、近く歩いてたのに全く知らないし、まず本人も気付いてないしって感じで。
なのに近くにいる俺でさえもわかるくらい、男性陣がチラチラ見てるからなんで?ってなってて。
また付き合ってるとか思われてんのかな?くらいにしか思ってなかったな。
で、そんな中、津田が普通にペットボトルの水ぶち撒けてさ。
ジュースじゃなくてよかったーあはは、とか言ってるんだけど、俺はそこで気付くわけ。
めっちゃ透けてるじゃん、って。
動揺よ、ほんと。
なんでこいつはここまで気付かない…?って思うし、びしょびしょに濡れてんのに笑ってんのかよ、とかもう、こっちが動揺して。
水かぶったせいで余計に透けてるのをもちろん周りも見るし、さすがにその視線だったって俺も気付くし、って感じで俺がめちゃくちゃ動揺してんのに、暑いから乾くよね?とか言ってるし。
あの時は本当に焦って、急いで手首掴んでその場から離れて、ロッカーにあった体操着着せたんだけど、それも透けてて。
保健室に連れてって上着借りて…ってもうものすごく大変だった。
で、透けてたって気付いたタイミングが保健室で、気付いてもなお、あらら、としか思ってなくて本当にびっくりしたよね」
わー…大変そう。
でも嫉妬とかはない。
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