始まりは水曜日の15時過ぎ
公表日の9時過ぎ(19)
「そういえばさ、お前と津田が付き合ってるんだと思ってた」
「そうそう」
そんな声に意識が現実に引き戻される。
「いや、付き合ってないけど」
「でも、めっちゃ仲良しだよな」
「あぁ、それは、「中学校からの友達だからね」」
いつの間にか戻ってきたらしい津田が答えている。
みんなも驚くが、俺も驚く。
一応、これまで津田が昔の知り合いとしか言わずにいたので俺も同様の答えにしていた。
時が来たらサプライズで言いたいって、彼女らしい返答だったので面白そうだから放置していたっていうのもあるんだけど。
「え、そうなの!?」
「あぁ」
「そうだよ。
昔から結構助けてもらってるんだよね」
これ、紫央がくれたーなんて言いながら飴をくれる彼女。
まじで自由。
「いや、俺は好きに過ごしてきただけだから。
あと、俺も彼女いるし、なんなら俺の彼女と津田は親友なんだよね」
「そうそう。
高校の時ずっと一緒にいたから今でも仲良しだよ」
周りからしたらかなりの驚きらしい。
津田は津田で、
「あれ、スマホどこやったかな」
なんて鞄をガサゴソ探している。
ほんと自由だなこいつ。
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