始まりは水曜日の15時過ぎ
公表日の9時過ぎ(7)
「えっと…」
「もちろん、俺もそっちに行くよ。
うちの上司に報告した時からおかしいなとは思っていたんだよね。
めちゃくちゃ嬉しそうだったから俺もほっこりしてたんだけど…やられたよ、ほんと」
え、一気に緊張してきた。
公表する場を想像するだけで足が震えそう。
「それって…今日の朝礼では言わずに明日ってことになったりしない…やつだよね?
え、私、一気にお腹に集中受ける感じ?」
「そこはまさかの発想でびっくりしてるよ、俺。
それはさすがに俺も嫌だから、こうなったら発表するタイミングで俺も隣に立つよ」
ちょっと不安になりながらお腹を摩っていると、ふわりと抱きしめられた。
同じ柔軟剤の香りを感じながら、心を落ち着けた。
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