始まりは水曜日の15時過ぎ
最終日の14時過ぎ(11)
少しして離れ、椅子に座らせる。
「恒田の子って、絶対お前に似てそう。
可愛い顔して口悪いパターン」
「失礼な!
女の子だったら旦那に似るでしょ?
男の子だったら…ババアとか言われたら張っ倒すかな」
「怖ぇよ」
澪央の前の机に腰掛けつつ、近くに蒼を寄せる。
横川さんは腕を組みながら姉さんと話していた。
「蒼?」
「ん?」
「横川さんって姉さんと仲良し?」
「うん。
澪央が唯一、素を見せる男の人って感じかな?
昔は3人で…正しくは、飲み比べする2人を私が見てるってことをよくやってたんだよ。
ほら、旦那さんは同じ会社入社だけど、入社前に結婚してて隠してたじゃない?
まぁ、部署が違ったから接点なくてね。
澪央が関係バレて旦那さんに迷惑かけるの恐れて、飲み会も一緒に出来なかった感じだったんだけどね。
だから、飲み比べして迎えに来てもらうのが嬉しかったらしくて、飲みに行くとそこまででワンセットなの。
それがきっかけで、旦那さんは横川くんと仲良しで、私と澪央が旅行するタイミングで2人も行ったりしてたんだ。
横川くんの彼女も混ざって5人っていうのもあったから、紫央も混ざって6人でご飯行きたいね」
嬉しそうに話す彼女。
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