始まりは水曜日の15時過ぎ

緑川まい

連休前の12時過ぎ(10)


「いやー、紫央が嫉妬とか、本当レアな姿見てるよ私。
莉央は結構明るいんだけど、紫央はクールだから正反対なんだよね。
感情を表に出さないし。

莉央の顔が見たいけどうるさいから今日はクールな方!って紫央見にきた人がいるくらい、顔は似てたし。

それにしても…まさか、蒼と紫央が一緒になるとはね。
いやー、すごく嬉しい!

蒼、大好きよー!」

「私も澪央が好きだよー!」


なんなのこの2人。
俺も蒼に言われたいんですけど。

笑顔の蒼、可愛いすぎでしょ。


「ねぇ、2人ってさ、付き合ってることって公表してるの?」


澪央の言葉に2人揃って考える。

「うーん、知ってる人は知ってるかな?」

「知らない人は知らないよね、紫央」

「それそのまんまだよね蒼…。
相変わらず抜けてるんだから」


そこが可愛いんでしょうよ、って言おうとしたけど、さすがに澪央の前では言えなかった。


そのまま嬉しそうに澪央と話す蒼を見つめていた。


「始まりは水曜日の15時過ぎ」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「恋愛」の人気作品

コメント

コメントを書く