木曜日の20時過ぎ(9)

あー、どうしようかな。
俺的には腹括ったから、打ち明けてもいいんだけど…蒼さんは嫌がるかな。
嫌がることはしたくないな。

でも…抱きついてるし、もういいかな。
そんなことを思い、勝負に出た。

「蒼さん、また薄着でしょう？
俺、ダメって言いましたよね？」

こんなこと言って、平常心なんて無理だ。
内心ばっくばく。

「今日はね、暑かったの」

「そう言っていつも薄着じゃないですか。
今日は涼しかったですよ」

「そうだった？
それにしても…この格好で抱き留めてくれるの、なんか違和感ある」

「いや、何回脚立から落ちて助けてると思ってるんですか…」

あぁ、そういうことね。
なんて反応も見られる。

すると。

「いやいや、この前は私はビキニで野田くんは上半身何も着てなかったじゃん。
野田くんね、筋肉あるしスベスベなんだよ」

「待って、誰に言ってるんですかそれ。
というか…俺のその情報いらないですって、恥ずかしすぎる」

「「「え！！！」」」

ものすごい爆弾落としてきた、この人！！

周りはめちゃくちゃざわつく…どころか大騒ぎ。

写真を撮った彼女は目を見開いている。

横川さんはめっちゃ笑ってるけど。

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木曜日の20時過ぎ(9)

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